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【理工研】「人工知能特論」最終報告会! 学生が最先端の人工知能技術を活用し企業の実課題の解決に挑戦

[記事掲載日:21.12.20]

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 大学院理工学研究科では12月7日、講義「人工知能特論」において、学生による最終報告会を行いました。
 同講義では、最先端の人工知能技術の理論と活用方法について学び、学んだ知識や技術を地域企業・自治体の抱える現実の課題に活かす、プロジェクトベース学習を行っています。この形式の講義は、最先端の内容かつ実践的な演習を含み、学生に効果の高い学習の機会を提供することができる点、加えて通常では大学が協力することが難しいような、研究の要素が少ない課題についても企業に技術提供が可能となる点が特徴です。
 今年度は、株式会社トヨタ車体研究所より紹介された課題を含む、2つの課題に取り組みました。
 
 最終報告会当日は、講義を受講している大学院生および学士・修士一貫教育コースの学部生11名、その他関係企業の技術者を含め、約30人が参加しました。学生らは「塗装面の傷の発見や部品数の目視での点検が検査員の負担になっている」という自動車生産現場の課題を受け、自動で点検を行うことのできるAIを試作、その成果をまとめて発表しました。
 
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発表の様子
 
 同講義を担当する大学院理工学研究科(工学系)の小野 智司教授は、「企業にご協力いただいたお陰で実問題に対して取り組む機会を学生に提供することができた。また、学生一人一人が異なる技術で問題に取り組んでくれたお陰で、最新の技術を比較することができ、特性の違いを知ることができた。」と関係者への感謝の想いを語りました。
 大学院理工学研究科では今後も、エキスパートレベルの数理・データサイエンスAI人材育成と、地域企業や自治体への貢献の両立を目指し、教育研究活動に取り組むこととしています。
 
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南日本新聞社からの取材に応える学生ら