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水産学分野の高等教育と国際連携に関する国際シンポジウムを開催

[記事掲載日:15.05.13]

 鹿児島大学大学院水産学研究科では,東南アジアの水産系大学4校と連携し,共通プログラムに基づく国際連携コースを平成27年4月に開設しました。本研究科のこれまでの取り組みに関連して,「水産学分野における高等教育の現状と国際連携に関する国際シンポジウム」と題した国際シンポジウムを平成27年4月24日,上海で行われた2nd International Symposium on Aquaculture and Fisheries Educationの特別ミニシンポジウムとして開催しました。なお,ISAFE2はアジア水産学会が主催する漁業および養殖業の教育に関する国際会議で,4月22日から24日までの3日間,中国の上海海洋大学で開催されました。
 本シンポジウムは松岡達郎水産学部長を責任者として企画され,東南アジア5カ国および中国,台湾,日本から参加した14研究科が各国・各機関における水産分野における高等教育の現状と課題について講演しました。水産学分野の高等教育では,水産業と教育の国際化がもたらす大学・大学院教育における各校の強固な国際連携の必要性が増してきています。本研究科が主導・参画する「熱帯水産業における国際連携プログラム」は,このニーズに対応すると共に,各校の特色を生かした質の高い教育を学生に提供するために,約3年間の準備期間を経て,平成27年4月から始まっています。シンポジウムではこの取り組みも紹介され,今後の展望等について積極的な意見交換が行われ,高等教育のグローバル化には各国の高等教育制度の柔軟化が必要である,高等教育の品質保証の国際水準の明確化が求められる,学生の国際的活動を支援する財政的基盤の確保が課題である等の意見が出されました。本研究科では,このシンポジウムの成果を国際連携コースのさらなる発展と教育の質的向上に役立てていく予定です。
 
(写真上:国際シンポジウム会場の様子)
(写真上:講演する松岡学部長)
 
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