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第3回稲盛アカデミー公開シンポジウムを開催

[記事掲載日:16.02.23]

 2月14日、稲盛会館キミ&ケサ メモリアルホール において、第3回稲盛アカデミー公開シンポジウム「経営哲学の浸透―JAL再生を題材として―」が、盛大に開催されました。(参加者221名)
 はじめに、前田芳實学長から、「鹿児島大学の卒業生である京セラ株式会社名誉会長である稲盛和夫氏の経営哲学を理解し、皆様の今後益々の活躍に資する機会になり、地域経営、地域社会のリーダーとして鹿児島活性化の原動力として活躍されることを祈念します」との挨拶がありました。
 つづいて、吉田浩己稲盛アカデミー長より、島秀典理事・副学長(総務担当)、髙松英夫理事・副学長(企画担当)、清原貞夫理事・副学長(教育担当)、及び講演者、パネラー、特別発言者の日置弘一郎氏(稲盛アカデミー客員教授・公立鳥取環境大学経営学部教授)、青山敦氏(稲盛アカデミー客員教授・立命館大学MOT大学院教授)の紹介があり、これまでの第1回、第2回シリーズの締めくくりとして、JAL再生における稲盛経営哲学の実践に焦点をあてて開催することの挨拶がありました。
 
 第1部の基調講演では、JACの再生に携われた安嶋新氏(日本エアコミューター株式会社代表取締役社長・日本航空株式会社執行役員)から、「いかに高い目標を達成するか~JACにおける稲盛経営哲学の実践~」と題して現場から実践された具体的な講演を頂きました。安嶋氏は、スライド資料を示しながらJACの再生プロセス(経営破綻前の状況、再建への取り組み、現在までの変化、企業価値向上への取り組み)の実践について説明し、稲盛経営12ヶ条を紐解きながら「経営哲学の浸透に必要なことは、①事業の目的、意義を明確にする。②具体的な目標を立てる。③値決めは経営。④経営は強い意志で決まる。⑤常に創造的な仕事をする。⑥常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で経営を続けることが大事と挙げられました。
 後半のシンポジウム第2部では、引頭氏の司会で、これまでの基調講演の概要説明の後、安嶋氏、大田氏、若林直樹氏(京都大学経営管理大学院教授)、吉田健一(稲盛アカデミー准教授)の4人をパネリストに、(1)JAC再生の本質に迫る(2)経営にとって何が大切か(3回の締めくくりとして)をテーマに活発なパネルディスカッションを行った。フロアーから日置氏と青山氏の特別発言もあり、討論は盛り上がり、会場からも質疑を受け、盛況のうちに閉会しました。
 
(写真上:前田学長による挨拶)
(写真中 上:吉田稲盛アカデミー長による挨拶)
(写真中 下:安嶋氏の基調講演の様子)
(写真下:パネルディスカッションの様子)
 
 
基調講演「日本航空再生プロセスと稲盛経営哲学の価値」
大田嘉仁氏(稲盛アカデミー客員教授・京セラ株式会社取締役執行役員常務)
 
基調講演 「なぜ人は、企業は変れたのか~JAL再生における稲盛経営哲学の浸透~」
引頭麻実氏(稲盛アカデミー客員教授・株式会社大和総研常務執行役員)
 

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