第10回食と健康に関するシンポジウム「食と健康で創る!鹿児島の新たな成長産業」を開催
[記事掲載日:21.02.04]

シンポジウム会場の様子(城山ホテル鹿児島)
2月1日、鹿児島県工業倶楽部と共同で「第10回食と健康に関するシンポジウム」を開催しました。
本年度のテーマは「食と健康で創る!鹿児島の新たな成長産業」、鹿児島県工業倶楽部の創立30周年記念事業の一環として城山ホテル鹿児島で行われ、企業関係者や一般市民など約160名が参加しました。
主催者を代表しての、佐野 輝 鹿児島大学長と岩元 正孝 鹿児島県工業倶楽部会長による挨拶の後、塩田 康一 鹿児島県知事による基調講演が行われました。
塩田知事は、農業生産額全国2位を誇りながら、農家所得が最下位である鹿児島県の現状から、生産物の付加価値を上げ、生産性を向上する必要性を強調。本学の研究成果がブームを呼んだ桜島大根の例や、AI、ICT技術の活用によるスマート農業の推進等を支援する県の取り組み等を紹介しました。

佐野 輝 鹿児島大学長による挨拶

塩田 康一 鹿児島県知事による基調講演
続いて、堀内 正久 鹿児島大学医歯学総合研究科教授が、効果的な食べ合わせ「食材連携」について講演、鹿児島の食産業と働く女性を支援する方策として「高校給食」を提案しました。
礒田 博子 筑波大学生命環境系教授の講演はオンラインで行われ、構築する食資源の機能性評価システムによる国内外との共同研究、鹿児島のムラサキイモの抗老化機能の実験成果などが披露されました。
今年度は、新型コロナウイルス感染防止のため、参加は事前申し込みのみ、収容人員の半数以下で受付を終了し、当日は、検温・消毒等万全の対策を行い、シンポジウムは盛会裏に終了しました。
ご参加いただいた皆様、まことにありがとうございました。

礒田 博子 筑波大学教授による講演(オンライン)
【講演者と演題一覧】
-
鹿児島の豊かな地域資源を活かした未来への挑戦!
鹿児島県知事 塩田 康一 氏 -
未来志向の給食システムの提案~食材連携で鹿児島の健康を創る
鹿児島大学医歯学総合研究科教授、産業医 堀内 正久 -
食資源の高度利用で新産業育成を図る
筑波大学政経環境系教授、地中海・北アフリカ研究センター副センター長 礒田 博子 氏