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【法文学部】学術交流協定校とのオンライン国際交流ゼミ

[記事掲載日:21.07.29]

 

 7月8日、法文学部法経社会学科の片桐 資津子教授が担当する社会学ゼミは、本学の大学間学術交流協定校である湖南農業大学(中国湖南省長沙市)の学生とZoomを使って国際交流ゼミを開催しました。
 今回の国際交流も前回と同様に、湖南農業大学人文外国語学院日本語学部で専任講師を務める何環先生のご協力により実現しました。さらに前回も参加した安部 健太さん(4年)と周 潔紅さん(3年)の2人には、SNSを通して事前に何度も話し合って頂き、日中の学生が協働して準備を進めました。
 このオンラインゼミでは、アフターコロナ時代を生きるZ世代的新価値観:「うれしみ」と「つらみ」の両面から考えるというテーマのもと、社会学を学ぶゼミ生9人、日本語を学ぶ中国の学生10人が、以下のような3部構成で話し合いました。
 
 
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中国の学生による中華風のチラシ
 
 
 第1部の前半では、日中ゲーム対決的な自己紹介をしました。日中それぞれの学生たちが事前に準備した2分程度のBGMが流れている間に、チャットも活用しながら、どちらがより早く全員の自己紹介を終えられるかを競いました。対戦の結果は、日本側は1分22秒の時間オーバー、中国側は17秒の時間オーバーとなり、中国の学生たちが勝ちました。
 
 第1部の後半では、10分間のテーマ別の個別トークを行いました。Zoomのブレイクアウト機能を使って、以下に示したように、7つの小グループにわかれて、テーマごとに議論しました。
 
 1 少子化がもたらす社会的影響(劉 婷・井上 瑞己・野口 俊介)
 2 コロナ禍の失業率の男女の違い(周 潔紅・森 文香・原田 直也)
 3 コロナと読書スタイル(構田 亜李・楊 嬌) 
 4 若者のお金の使い道と貯金(北 聖英・曹 梁雪・徐 湘雅)
 5 家族形態とお茶の関係(木村 美穂・徐 化・喩 文軒) 
 6 人と車の関係(佐藤甲一・陳 雅淋・廖 晨曦)
 7 高等教育のミスマッチ(安部 健太・周 雪芬)
 
 
 第2部では日中の学生たちが次の3つのテーマを設定し、ディベートを行いました。参加学生たちは日中混合で、以下のように3つのチームに分かれました。
 
 A班(木村 美穂・北 聖英・野口 俊介・楊 嬌・徐 化・喩 文軒・周 雪芬)
 B班(原田 直也・安部 健太・森 文香・周 潔紅・曹 梁雪・徐 湘雅)
 C班(井上 瑞己・佐藤 甲一・構田 亜李・劉 婷・陳 雅淋・廖 晨曦)
 
 お茶はペットボトル派か(A班)VS. リーフ派か(B班)➡︎レフェリー(C班)
 男女の友情は成立するか(B班)VS. 成立しないか(C班)➡︎レフェリー(A班)
 少子化は問題か(C班)VS. 問題でないか(A班)➡︎レフェリー(B班)
 
 結果は、こうなりました。1つめはB班の勝利、2つめはC班の勝利、そして3つめはA班の勝利。偶然にもすべての班が1回ずつ勝利しました。
 
 
 第3部では19人の日中の学生たちが全体ディスカッションを行いました。テーマは、あなたが大学生になって感じた「うれしみ」と「つらみ」は何?でした。大学に進学した理由、大学院に進学する/進学しない理由、大学中退のメリット/デメリット等について、自由に意見交換をしました。
 司会は安部 健太さんと周 潔紅さんが務め,日中共同司会となりました。
 終了後に感想を聞いたところ、安部 健太さんは「中国側の大学中退観は、意外にもポジティブで驚きました。」とのこと。また周 潔紅さんは「中日学生の大学進学、中退などに対する見方も分かって、知識と価値観が広がりました。とても楽しい2時間でした。」と述べました。
 
 
 全体を通した感想としては「中国の学生のノリの良さと明るさ、zoom対応力の高さ、日本語でどうにか伝えようとしてくれる姿勢が印象的でした。」(3年・森 文香さん)、「新時代の日本語専門生として、私たちは中日両国の友好交流を促進しなければならないと思います。」(3年・陳 雅淋さん)等といった声が聞かれました。
 
 
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 企画段階から学生主体で準備をしてもらっていたため、チャレンジが盛り沢山でした。BGMを流したり、チャットを活用したり、ディスカッションにゲーム的要素を取り入れたりして、デジタルのつよみを駆使したZ世代的な新スタイルの国際交流になりました。
 中国の学生さん達からもWeb報告が届きました。