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【理工学】循環型の社会に対応する木造の「エコあずまや」を製作

[記事掲載日:22.03.17]

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 大学院理工学研究科工学専攻建築学プログラム環境建築 鷹野 敦准教授は、工務店ベガハウス様(鹿児島市石谷町)からの依頼で、学生と一緒に循環型の社会に対応する建築物の設計・開発に取り組み、このたび木造の"エコあずまや"を完成させました。
 今回の構想では、神奈川や熊本といった県外の企業もアドバイザーとして参画していただき、産学協同で実施。学生らは最先端の技術「デジタルファブリケーション」を用い、曲げやすく加工した108枚の部材を組み合わせ、利便性や採光、通気性を確保しました。

 鷹野研究室では、今後も新しい授業に取り組み、木造の建設を通じ地域貢献並びに研究・教育活動を行うこととしております。

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▼設計に携わった学生・教員のコメント


中村 恭子(大学院理工学研究科修士課程1年)
設計から建設まで行うにあたって、専門分野の異なる5人のそれぞれの能力を活かすことで、5人でなければできない作品ができたと思う。授業を通して得た経験は大きく、大切にしていきたい。

吉永 賢司(大学院理工学研究科修士課程2年)
学部までの設計課題と異なり、設計した物を実際に建築として成立させるには、構造や費用、施工性や部材の加工、建設の工程等の要素を並行して検討する必要があり、その難しさを実感できた。言われてみれば当たり前のことだが、学生のうちに経験できたことはとても貴重で、ぜひ今後の活動にも活かしていきたい。

鉄 昌樹(修大学院理工学研究科修士課程1年)
デジタルファブリケーション(DF)技術を用いた、仮設建築物の製作において、加工機の精度や現場での施工性等を考慮したデータ作成を経験でき、データと実物との関係性を体感できたことは自分にとって非常に大きな学びになりました。


松崎 太一(大学院理工学研究科修士課程1年)
材料の選定から改修、解体後までの一連の建物サイクルの提案や、実寸大でのモックアップ、現場での建設作業などの多様な体験を通して、自らの建築に対する視野を広げることが出来ました。


井尻 敬天(大学院理工学研究科修士課程1年)
授業の中で「論理に人は感動しない。」という言葉に出会い、建築の力というのを言葉だけでなく、一連の製作に携わったからこそ実感することができました。
建築設計において形を考えることの意義を認識出来たこの経験をこれからのものづくりに活かしていきたいと思います。


鷹野 敦(大学院理工学研究科准教授)
企業から依頼を受けた建築物の設計と建設に、授業の課題として学生達が取り組みました。循環型の社会に対応する建物の在り方をデザインし、最先端の設計・加工技術を用いて形にしました。
学生達は実際の建築プロジェクトと同様のプロセスを経験しました。出来上がった建築物も素晴らしく、大きな経験値と達成感を得たのではないかと思います。