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【病院】令和5年度 被ばく傷病者対応訓練を実施

[記事掲載日:24.02.16]

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 2月10日、川内原子力発電所の放射線管理区域内での汚染を伴う負傷者の発生に対する被ばく傷病者対応訓練を実施し、約40名の教職員が参加しました。
 訓練は、鹿児島県が九州電力川内原発(薩摩川内市)の重大事故に備え実施したもので、約210機関が避難手順や連絡体制を共有しました。当日は、薩摩半島西方沖を震源とする最大震度7の地震が発生し、放射線管理区域内をパトロール中の所員2名が負傷、うち1名が鹿児島大学病院へ救急車で搬送との想定で訓練が行われました。
 この訓練は、平成29年11月1日付けで、鹿児島県から「原子力災害拠点病院」の指定を受けたことにより、関係機関と協力しながら本院で実施しているもので、被ばく傷病者の汚染部分の除染と治療の訓練を行いました。また、「ホールボディカウンタ等搭載車(放射能測定車)」の設置場所や病院敷地内の走行経路の確認も併せて行われました。
 今回の訓練では、鹿児島県からの要請を受けた長崎大学高度被ばく医療支援センターの専門家から医療処置等の助言・指導を受けるなど、連絡体制や搬送経路の再確認も行い、関係機関の連携強化を図ることができました。
 今後、訓練結果を検証し、原子力災害医療対応マニュアル等の見直しを行う予定です。


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( 長崎大学専門家によるストレッチャー養生の助言・指導 )



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( 被ばく医療処置の様子 )