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教育学部学生 野焼き実習を実施
[記事掲載日:19.11.25]
11月8日、教育学部の学生が、陶芸の授業「基礎造形A」の中で、野焼き実習を行いました。
「基礎造形A」は、小学校の教員免許取得を目指す学生が受講する専門科目。素材(陶土)の持つ造形的価値を探るとともに、児童・生徒の造形思考や人間形成に陶芸がどのように影響するのかを探求すること等を目的とし、学生らは実際に陶土で作品を制作します。その「焼く」過程において、低学年の児童でも取り扱うことができる「野焼き」という比較的簡易な方法も取り扱うのが特徴です。
当日は晴れ間が広がる野焼き日和。教育学部実習地にて、学生らはさっそく、4週にわたり制作してきた作品を窯の中に入れました。それを多量のもみ殻で覆った後、集めた小枝を新聞紙等と一緒にかぶせました。「焼きものは急激に火を入れると割れるので、もみ殻を入れて徐々に焼いていきます」と担当の清水 香准教授による説明・指導の後、学生自身でもみ殻に点火しました。
表面の火はすぐに消えましたが、火種がもみ殻に移り、中の作品をゆっくりと燻す状態に。約6~7時間かけて焼き上げるため、学生が交代で監視にあたります。その間、実習地で収穫した野菜を焼いて食べるため、道具の使い方を教わりながら火起こしに挑戦する学生も。清水准教授は「美術領域の授業でありながら技術領域の分野も学べる、教育学部ならではの授業です」といいます。
作品はその後丸2日間ゆっくり冷まして、3日後に取り出しました。様々なデザインの器は植物を植える鉢をテーマにしたものであり、学生の個性あふれる素敵な作品となりました。
作品を窯の中に並べる様子
点火の様子。辺りには煙が立ち込めています
3日後、窯出しを行う様子。
「取り出すまでどんなふうに仕上がるか分からないのが面白いところ」(清水准教授)。
火が強くあたった箇所は白っぽく、そうでない箇所は濃い灰色になるといいます。
火が強くあたった箇所は白っぽく、そうでない箇所は濃い灰色になるといいます。