【理工学】鹿児島ロケット2号機ユピテル号の実施報告会を開催
[記事掲載日:21.01.28]
1月28日(木)、大学院理工学研究科地域コトづくりセンター所管の鹿児島ハイブリッドロケット研究会は、ハイブリッドロケット「鹿児島ロケット2号機 ユピテル号」の打上げに関する実施報告会を開催し、肝付町の関係者や報道陣など11名が参加しました。この報告会は、12月25日に肝付町の辺塚海岸から発射した実験の結果を報告するものとして、対面およびオンラインにより開催されたもの。
山口明伸地域コトづくりセンター長(大学院理工学研究科教授)から開会の挨拶後、大学院理工学研究科片野田洋教授から、今回の打上げまでの経緯と機体の概要説明があり、発射当日の着火の様子や目標高度への到達状況や飛行状況、機体の回収状況やデータ取得状況など、当初予定していた計画についてはすべて実施することができ、実験は成功であったことの報告があり、「今回の実験成功を踏まえ、今後、3号機開発に向けて目標や計画を検討していきたい」と意気込みを語りました。
続いて、学生のプロジェクトリーダで大学院理工学研究科2年の村岡慶一郎さんから機体の一部である電装部の状況について結果報告があり、今年の春に県外への就職が決まっている村岡さんは、今回の発射成功を振り返り、「すごいプレッシャーで眠れない日も続いた。なにより成功したことが一番嬉しくホッとした。飛んでいる機体を見て涙が出た。」、「今回の実験結果を踏まえ後輩には引き続き頑張ってもらいたい。これからは県外からでも、できるだけのサポートしていきたい」と語ってくれました。
また、報告会では回収されたペイロードやパラシュート・燃料部材の一部が公開され、参加者は手に取って興味深く見入っていました。
本学では、大学や企業の方、肝付町、学生など色々な方の想いを胸に、次回3号機の開発に向け取り組んでいく予定です。引き続き鹿児島ロケットへのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
挨拶する山口明伸センター長(大学院理工学研究科教授)
実験の概要について説明、参加者からの質問に答える片野田洋教授
実験の概要について説明する村岡さん(理工学研究科)
公開されたパラシュートと燃料部材の一部
機体から回収されたペイロード