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学長あいさつ

「南九州から世界に羽ばたくグローカル教育研究拠点・鹿児島大学」を目指して
 鹿大「進取の精神」支援基金は、2015(平成27)年に、地域活性化の中核的拠点の構築、世界に開かれた教育・研究拠点の形成を図るため、人材育成およびイノベーション機能の強化に取り組み、質の高い教育研究の推進および地域貢献活動の一層の活性化に向けた整備・充実に充てることを目的として創設いたしました。
 これまで、多くの法人・団体、同窓生、保護者及び教職員の皆様方からご寄附を賜っており、本学の教育・研究活動の充実のため、大切に活用させていただいております。特に、令和2年度はコロナ禍でアルバイト収入が大幅に減少するなど生活困窮に喘ぐ学生が多く出ていることを鑑み、本学独自の学生支援策として、「鹿児島大学学生緊急支援金」を設立しまして新たに募った寄附金を原資に387人の学生に対し総額約2,000万円の支援金を同年9月に給付することができました。皆様方からは多大なご支援をいただき、この場をおかりしまして心より御礼申し上げます。
 鹿児島大学は、9つの学部と9つの大学院研究科を擁し、約11,000名の学部学生及び大学院生が在籍する南九州最大の総合大学です。明治以降に設立された旧制第七高等学校造士館をはじめ各種の高等専門学校を統合して1949(昭和24)年に新制国立鹿児島大学が発足し、歴史を積み重ね、2019(令和元)年に70周年の節目を迎えました。この70年の間には、戦後の復興と高度経済成長を経て、日本は世界有数の先進国となり、平和な社会を獲得しました。本学はその間、最先端の学術研究の教育を受けた多くの人材を輩出し大きな役割を果たしてきました。
 本学の大学憲章では、「自主自律と進取の精神を培い、自ら困難に立ち向かい、地域社会や国際社会で活躍しうる人材を育成する」と謳っています。また、本学の位置する鹿児島は、アジアと世界の諸地域に開かれた南の玄関口として、海外との交流を通じ異文化の導入を率先して行い、豊かな文化や学術を育み、我が国の変革と近代化を推進した進取の精神にあふれる人材を数多く輩出してきた地でもあります。
 今後、本学は、南九州から南西諸島など南北600キロに及ぶ県土を本学のキャンパスとして、そこにある自然・歴史・風土・産業を土台としつつ、地域とともにある大学としての「地(知)の拠点」の活力を通じて、そしてまた「知の力」をもって地球レベルの困難に立ち向かう人材育成機関として、"南九州から世界に羽ばたくグローカル教育研究拠点・鹿児島大学"となることを目指しています。
 今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
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国立大学法人鹿児島大学
学長 佐野 輝