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鹿児島大学x鹿児島コミュニティシネマPROJECT vol.7 開催報告

[記事掲載日:17.11.02]

 10月28日と29日、鹿児島大学法文学部・中路武士研究室では、映画衣装デザインの小川久美子さんを招き、「鹿児島大学×鹿児島コミュニティシネマ Project vol.7」の映画上映会とトークセッション「スタイリストから衣装デザインへ――小川久美子との対話」を行いました。一般の地域の方々や学生が約40名参加しました。

 第一日目(10月28日)には、ガーデンズシネマとマルヤガーデンズアカデミーとのコラボレーションで「鼎談:スタイリスト、映画の荒野を駆ける!」を実施しました。英国滞在中の中路准教授に代わり、鹿児島国際大学教授の小林潤司さんの進行のもと、小川久美子さんの経歴や主要作品を振り返りながら、映画における衣装デザインの魅力に迫りました。

 第二日目(10月29日)には、小川久美子さんが衣装デザインを担当した『岸辺の旅』(黒沢清監督、2015年、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門・監督賞受賞作)のトーク付き上映を実施しました。鹿児島在住の映画プロデューサー・伊地智啓さんとの対話を通じて、作品の衣装デザインの特徴や狙いについて語られました。さらには、黒沢清監督のみならず、相米慎二監督やクエンティン・タランティーノ監督との仕事の話まで、様々な観点から映画の衣装デザインにまつわる話題が議論されました。

 両日とも、質疑応答では、数多くの手が挙がり、素朴な質問から専門的な意見まで活発な対話が行われました。普段はあまり意識的には考えたことのない「映画の衣装デザイン」に注目しながら、参加者は映画上映とトークセッションを堪能しました。

 さらに今回は、小川久美子さんによる映画衣装のデザイン画展示も同時開催され、そちらも大好評を博しました。

 「鹿児島大学×鹿児島コミュニティシネマ PROJECT」は中路研究室と鹿児島コミュニティシネマの共催イベントとして行われています。中路准教授は、クリエーターとのトークセッションにより、現場の創造行為を紐解き、作り手と学生、大学と地域を有機的につないだメディア文化を育んでいくことを目指し、鹿児島コミュニティシネマはガーデンズシネマにてトーク付き上映などを行い、鑑賞の機会を提供しています。

 

※これまでのトークセッション

  vol.1 映画監督・李相日さんとのトークセッション(2014.8.3)

  vol.2 脚本家・奥寺佐渡子さんとのトークセッション(2014.12.13)

  vol.3 映画監督・成島出さんとのトークセッション(2015.6.14)

  vol.4 映画監督・濱口竜介さんとのトークセッション(2016.1.28〜1.30)

  vol.5 映画監督・平山秀幸さんとのトークセッション(2016.4.23)

  vol.6 録音技師・紅谷愃一さんとのトークセッション(2016.10.29)

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(写真上:トークセッションの様子)

(写真中:小川久美子さんと伊地智啓さん)

(写真下:デザイン画展の様子)