キャリア形成支援

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理事(教育担当)ごあいさつ

 日ごろより鹿児島大学の学部卒業生、大学院修了生の就職につきまして格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

 鹿児島大学の起源は1773年創設の藩学造士館に遡りますが、明治の時代(1901年)に設立された第七高等学校造士館をはじめ各種の専門学校や師範学校等を統合し、昭和24(1949)年に新制国立鹿児島大学が発足しました。令和元(2019)年には創立70周年の節目を迎え、この間11万人に及ぶ卒業生を輩出しています。

 鹿児島は独自の歴史と豊かな伝統を有し、わが国の変革と近代化を推進する過程において、困難に果敢に挑戦する人材を多く輩出してきました。鹿児島大学はその伝統と精神を受け継ぎ、「進取の気風」あふれる総合大学を目指して教育・研究および社会貢献に取り組んでいます。

 大学のこれら三つの使命を果たすため、9学部、9大学院研究科における教育・研究の充実はもとより、教育については平成29(2017)年に「総合教育機構」、研究については同年に「研究推進機構」、社会貢献については平成30(2018)年に「南九州・南西諸島域共創機構」を設立し、大学における経営資源の集中的な投入を図りました。

 総合教育機構は、「高等教育研究開発センター」、「共通教育センター」、「アドミッションセンター」、「グローバルセンター」からなり、令和2(2020)年4月には学生のキャリア形成支援に焦点化した5番目のセンター「キャリア形成支援センター」を発足させました。

 こうした教育及び学習環境の中で、全ての鹿児島大学生を対象とした「共通教育」の実質化と高度化を図るべく、全学部と協働して「学士の質保証と地域人材の育成」に取り組んでいます。前者についてはアクティブラーニングなどの教育方法を介して学生のプレゼンテーション能力や表現能力の向上を図っています。後者については学部横断的なプログラムである「地域人材育成プラットフォーム」により地域活性化に貢献できる人材の輩出を図っていますが、今年最初の修了者を生むことになります。

 全国の国立大学法人は現在第3期中期目標(平成28年〜令和3年)期間にありますが、鹿児島大学は平成31(2019)年4月より新執行部体制に移行し、佐野輝学長の下、「南九州から世界に羽ばたくグローカル教育研究拠点・鹿児島大学」を目指しています。

 2020年以降のコロナ禍は未だ収束の見通しを持つことが出来ず、学生の大学生活、学修、就職活動にダメージを与えました。遠隔(オンライン)授業への傾倒は学生のキャンパスへの接近を抑制するものとなり、令和2(2020)年度の新入生が本格的にキャンパスに足を踏み入れたのは10月初めからの「スクーリング期間」以降となりました。実験・演習や学内外での実習、研究活動は、コロナ対策を施すことによって実施に漕ぎ着けましたが、対面授業と遠隔授業を組み合わせて実施する「ハイブリッド授業」は令和3(2021)年度も続きます。こうした中で、学生のキャリア形成の核となるインターンシップと就職活動はオンラインでの実施に転換したものが多くなりました。学生は数々の制約を受けながらも自らのキャリア形成に向けて努力を重ねています。

 何卒、こうした大学生・大学院生の状況につきましてご理解の上、かかる教育環境において「進取の精神」の涵養叶った学生の就職につきまして、なお一層のお力添えを賜りますようお願い申し上げます。