鹿児島大学シンポジウム 「島を結ぶ学びと連携~地元学と島嶼学の同時展開~」のご案内
[14.09.05]
島嶼研究コアプロジェクトは、鹿児島大学憲章の研究教育重点5分野「環境」「食と健康」「水」「エネルギー」と並ぶ柱「島嶼」について学部横断的体制を構築するための企画で、毎年調査・報告会・報告書作成を続け、その教育研究体制の確立と充実に向けて蓄積を続けています。
今年は今までの成果(特に昨年度の島人を招いての報告会)を受けて、次のシンポジウム企画を考えています。
皆様方、多数のご参加をお待ちいたしております。
記
【日 時】 10月4日(土)13時~17時
【会 場】 中種子中央公民館2階ホール
副会場:鹿児島大学国際島嶼教育研究センター
中 継:奄美サテライト教室・与論地域活性化センター
【テーマ】 島を結ぶ学びと連携
地元学と島嶼学の同時展開を目指した取り組みについて話し合います。今回は種子島・薩南諸島を核にして、奄美群島を含む鹿児島“列島”とその延長上の諸地域との関わりあいにまで論を広げます。研究や学問を柱としながらも、地域(島嶼)との連携・地元との協働可能性と、その具体的意義と役割についても考えて行きます。
【趣旨】
鹿児島島嶼は、面積(沖縄県全域以上)で、そして離島の人口でも日本一で、南北600kmという広がりでも、特異の多様性と連続性を有している、個性豊かな地域である。ただいずれにおいても、地域課題として、若者を引き付ける産業の振興、若者・生産年齢人口の島内確保、地域文化の振興、他地域との連携等に於いて諸課題を有している。文化・自然・産業の展開は各島の個別問題だけではなく、共通課題でもある。島同士の連携や、相互の関係史を振り返りつつ、本土側をも意識した多島域的連携は、今あらためて新しい展開と局面を必要としている。今回は、薩南諸島に視座を置いて、その「つながりの歴史」と、展開と、新しい可能性について、地域振興の担い手たちも交えて考える。
「つながりの歴史」では、柳田国男研究の第一人者石井正己(東京学芸大学)教授を招いて、「海上の道」論をあえて種子島の地で論じてもらいます。これについては、全京秀鹿児島大学客員教授(ソウル大学:民俗学)に、沖縄や韓半島などと結ぶ黒潮文化論視座からコメントを貰います。
シンポジウムでは地元の方々も交えた論と展開します。屋久島から種の保全活動について、口永良部から環境・地域・地域のガイド活動について、種子島からは農業園芸活動と、海に関わるスクール活動等の報告をしてもらいます。また大学側からは、島嶼観光論(文化人類学)と島嶼情報論(情報工学)に関して地域での具体的取り組み事例を報告します。
会場の皆様、今回は主会場のみならず中継各地の皆様も交えての意見交換にも、工夫してみたいと思っています。広域・広義の島嶼振興論に学問がいかに寄与できるか、大学の在り方も含めて、幅広いかつ具体的な意見をお待ちしています。事後の通信による意見表明も歓迎です。
※ 詳細及びプログラムは、こちらから(PDF:149KB)
※ 参加無料でどなたでも参加できます。
※ 副会場は、市電「工学部前」電停より徒歩3分です。
なるべく、公共交通機関を利用くださいますようお願いいたします。
○主催 2014年度 学長裁量経費 島嶼研究コアプロジェクト
○共催 中種子町・鹿児島大学国際島嶼教育研究センター
【お問い合わせ先】
・鹿児島大学国際島嶼教育研究センター
〒890-8580 鹿児島市郡元1-51-3-16
電話099-285-7393 Fax.099-285-6197
E-mail shimaken@cpi.kagoshima-u.ac.jp
・中種子町会場等連絡先:中種子町企画課
電話0997-27-1111 Fax.0997-27-3634
|
|
※画像はクリックすると拡大表示されます ※ポスターのPDF版はこちら(378KB)
|