鹿児島大学(鹿児島環境学研究会・奄美プロジェクト)では、生物多様性をテーマとしたシンポジウムを開催します。
奄美群島は豊かな生物多様性をもち、世界自然遺産の候補地となっています。陸上の動植物においては、過去に地史的なスケールで大陸との分離や結合が繰り返されたことが、独自の生物相と多様性を育んだと考えられてきました。しかし、海岸生物では多くの種が幼生分散期を持つため、世界有数の海流である黒潮が島嶼間の分布をより複雑なものにしています。
今回のシンポジウムでは、奄美群島の生物多様性第4弾として、海岸の生物に焦点をあて、その特異性や重要性について、異なる分野の研究者による話題提供を行います。
記
【日 時】 平成25年7月13日(土) 13:00~16:00
【場 所】 鹿児島大学郡元キャンパス 共通教育棟2号館211講義室
【参加申込】 不要(参加費無料)
【プログラム】
1.挨拶:鹿児島大学学長 前田芳實
2.趣旨説明:種多様性と分布の空間構造 ~多様性が高いとはどういう状態か?~ 鹿児島大学水産学部 山本智子
3.話題提供:
1)エコトーンと生育環境の多様性が支える奄美群島の海産植物 鹿児島大学水産学部 寺田竜太
2)南西諸島における海岸性動物の生物地理:ヤドカリ類 vs 魚類 琉球大学工学部 河井崇
3)薩南諸島の魚類多様性-これまでの研究成果と今後の課題 鹿児島大学総合研究博物館 本村浩之
4.報告:鹿児島大学における奄美群島の生物多様性研究 鹿児島大学総合研究博物館 山根正氣
5.総合討論
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