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第154回 国際島嶼教育研究センター研究会のご案内

[14.11.10]

 国際島嶼教育研究センター研究会を下記のとおり開催いたしますのでご案内申し上げます。
 皆様方、多数のご参加をお待ちいたしております。
 
 
 【日 時】12月1日 (月)午後4時半~
 【会 場】総合教育研究棟5階 国際島嶼教育研究センター会議室 
 【講 師】伊藤 正(鹿児島大学教育学部)
 【演 題】
  「古代ギリシアの農業:農業用テラス(段々畑)について―エーゲ海の島嶼の場合―」
   (要旨)
 古代ギリシア語にはテラスに当たる言葉がない。現代ギリシア語にはテラスを示す二つの言葉が知られている。一つは、stepped terracesを示すskalaと、もう一つは、narrow high terracesを示すskamataである。Rackham / Moodyはテラスのタイプを三つに分類している。Lohmannに拠れば、古典期に建設されたテラスはparallel-stepタイプであったとされるが、これはRackhamの分類では、stepped terracesに当たるもので、現代ギリシア語のskalaと呼ばれるタイプのものである。このタイプのものは、わが国において棚田あるいは段々畑と呼ばれているものである。このタイプの農業用テラスはわが国に限らず、世界の至る所で、あらゆる時代に確認できる。中世以降、段々畑はエーゲ海キュクラデス諸島の田園景観の特徴の一つである。本発表では、古代ギリシアにおける農業用テラスの有無について、クレタ島、アモルゴス島およびデロス島の事例を中心に考察する。
 
 ※参加無料でどなたでも参加できます※
 ※当日参加可能※
 
 【問い合わせ先】
  鹿児島大学国際島嶼教育研究センター
  〒890-8580 鹿児島市郡元1-51-3-16
  電話099-285-7393 Fax.099-285-6197
  E-mail shimaken@cpi.kagoshima-u.ac.jp