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国際化基本方針

鹿児島大学国際化の基本方針

 

                               平成30年3月15日
                              教育研究評議会決定

 

背  景

 鹿児島大学は「自ら困難な課題に果敢に挑戦する」という,いわゆる「進取の精神」・「進取の気風」を基本理念として掲げ,それに基づく大学のあり方を示す「大学憲章」を平成19年に制定した。その中で,大学の国際化については,「アジアや太平洋諸国との連携を深め,研究者や学生の双方向交流および国際共同研究・教育を推進し,人類の福祉、世界平和の維持、地球環境の保全に貢献する」としている。これを具体的に実践するため,平成22年度からの第2期中期目標・中期計画期間においては「国際的課題の解決に貢献し、グローバル化時代に活躍できる人材の育成」を,平成28年度からの第3期中期目標・中期計画期間においては,「グローバルな視点を有する地域人材育成の強化」を基本目標の1つとして定め,これまでに種々の取り組みを行ってきた。

基 本 方 針

グローバルな視点を有する人材を育てるための教育システムや教育環境の整備と充実

 本学の国際化を推進するためには,第一に学生に対する教育の国際化が重要である。そこで,本学の教育システムや教育環境について一層の国際化を進める。日本人学生に対しては,世界の諸問題にも興味を持ち,広く異文化を理解し,英語やその他の外国語を用いて,双方向のコミュニケーションができるような人材を育てるためのシステムや環境を提供する。一方,外国人留学生に対しては,それぞれの留学目的に柔軟に対応できるシステムを構築し提供する。

②本学が推進する研究の積極的な国際展開と国際教育研究拠点の形成
 本学の特色を生かした研究や国際水準の卓越した研究を推進し,海外研究機関との学術交流を活性化することで,それらの分野における国際教育研究拠点の形成を目指す。学術交流協定を締結することで,海外の学術機関から留学生を積極的に受け入れるとともに,優れた学部生や大学院生を海外の学術機関へ留学させることで,グローバルに活躍できる人材を育成する。

  ③本学の国際化を担う優れた人材の育成と組織の充実

 大学の国際化に関する業務は,教育,研究,社会貢献,そして管理運営と,内容が多岐にわたるとともに,臨機応変な対応を求められることが多い。また,国際事業に携わる教員と職員は,ある程度の語学能力が必要とされることから,国際事業を担当する組織は一般的に他の教員組織および事務組織から独立する形で整備・設置されている。しかし,大学の国際化を担う人材は,そのような「特殊な者」だけではなく,大学の教職員全員であることを十分に認識し,学内における優れた人材の育成と組織の充実を図る。

  ④弾力的でメリハリのある国際事業予算の策定と効果的な事業への投入

 国際化推進のための事業遂行には,多額の予算を必要とすることから,財政が逼迫している学内予算だけでは,十分な対応が出来ない。この問題を解決するために,大学改革の一環として,国際化関連事業に関する概算要求を行うとともに,外部資金の積極的な獲得を目指す。また,各国際事業の内容とその成果を定期的に評価することで,その結果を次年度以降の事業と予算に反映させる。これにより,弾力的でメリハリのある予算の策定と効果的な事業への投入を可能にする。