「進取の精神」「進取の気風」(解説)
「進取の精神」・「進取の気風」について(解説)
「進取の精神」・「進取の気風」を鹿児島大学の基本理念の中核として掲げ、それを涵養する大学のあり方を明らかにするため、平成19年11月に「鹿児島大学憲章」を制定した。また、学生が自ら本学学生としての行動指針や規範となる「鹿児島大学学生憲章」を平成22年11月15日開学記念日に制定した。更に、本学第2期中期目標・中期計画(平成22~27年度)の柱でもある「進取の気風」を平成22年9月に商標登録した。
この、「進取の精神」、「進取の気風」という言葉には、鹿児島大学が根ざす鹿児島という土地の歴史的背景がある。
「進取」とは
自ら困難な課題に果敢に挑戦すること。
「進取の精神」の由来
鹿児島大学の起源は、島津重豪が1773年(安永2)年に創設した藩学造士館や1774(安永3)年創設の医学院にさかのぼる。造士館はその後、島津斉彬による変革によってさらに充実し、明治維新の原動力となる人材を数多く輩出した。また、薩摩藩は鎖国中の1865年に、英国へ留学生を派遣した(薩摩藩英国留学生)。留学生は学問や技術を修め、帰国後は時代を先取りした様々な物事に果敢に挑戦して、日本近代化のリーダーとなったり、海外で事業を成功させたりした。
「進取の精神」とは
我が国の変革と近代化の過程で活躍した先人の意志を受け継ぎ、自ら困難な課題に果敢に挑戦すること。
「進取の気風」とは
この言葉は、本学を表す言葉として使われている。すなわち、学生は自ら「進取の精神」を学ぼうとする姿勢を持ち、教職員は学生の「進取の精神」を涵養する教育の開発・提供に果敢に挑戦することによって、全構成員が一体となって本学の基本理念を実践していくことを表す。
鹿児島大学は、「進取の精神」を有する人材を育成し、地域とともに発展する知の拠点を形成し、「進取の気風にあふれる総合大学」をめざしている。