夢であふれる町をつくりたい!「錦江町子ども未来づくりプロジェクト」(学生インタビュー)
本学では、学生自らが企画・運営・実施する様々な活動を支援することによって、本学における進取の精神を継承・発展することを目的とし、「鹿児島大学進取の精神チャレンジプログラム」を実施しています。
2019年度採択された10プログラムのうち、1プログラムをピックアップ!学生にインタビューしました。活動の様子をお届けします。
夢であふれる町をつくりたい!
地域×学生で課題を解決する 「錦江町子ども未来づくりプロジェクト」
団体名
- KG base(錦江町学生基地)
お話してくれた学生

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渡辺 貴大さん(代表・水産学部水産学科4年)
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井上 聡佑郎さん(工学部機械工学科4年)
「錦江町子ども未来作りプロジェクト」とは
日本の高齢化・過疎化がますます進んでいる現在、鹿児島県においてもこの課題に向き合っていく必要があります。私たちは肝属郡錦江町に注目し、「錦江町に夢を育む文化と風土を創ること」を目的として、この「錦江町子ども未来作りプロジェクト」を立ち上げました。
地域に愛着を持つとともに、将来の夢を描け、さらにそれを実現できる能力を持った次世代の担い手を育成することを目指し、子どもたちを対象としたワークショップや交流会、イベント等を企画・実施していくことが主な活動内容です。
錦江町に注目したきっかけは?
メンバーの一人、井上 聡佑郎さんが、錦江町で「地域おこし協力隊」として活動していたことがきっかけです。井上さんは、社会課題の解決を目的として、空き家を活用したゲストハウスを立ち上げるべく、2019年4月に錦江町に移住しました。
その生活の中で、子どもたちともっと関わりたい、また子どもたちには自分の将来にわくわくしてほしいという思いが芽生えました。そこで子どもたちに夢を持ってもらう第一歩となるよう考案した企画が、9月から10月にかけて実施した、鹿大生と子どもたちの交流事業「わくわく!夢発見プログラム〜鹿児島大学生と一緒に探そう〜(全4回)」です。
プログラムの対象は小学4〜6年生。また、錦江町の「錦江町まち・ひと・『MIRAI』創生協議会」事務局にも協力をいただきながら実施しました。

プログラムに参加した小学生の皆さんと、渡辺さん・井上さんを始めとする実施メンバー【写真:学生提供】
鹿大生×地域。錦江町の子どもや保護者、校長先生にも事業説明!
プログラムの実施に先駆けて、2019年8月には子どもたちを対象とした事前説明会を開催。この説明会の目的は、プログラムの意図や関わる学生を保護者の方に知っていただくことでした。
9月初旬には、錦江町校長研修会の場をお借りし、事業について説明。先述した協議会事務局と協働したことで、このように地元小学校や地域コミュニティと連携を図ることができました。これらの成果として、定員10名のところ、ちょうど10名の子どもたちが応募してくれました。
いよいよプログラム実施。町内の商店街の皆さんの協力を得て
プログラム第1回目は、町内の商店街である「大根占中央商店街」の10店舗の皆様に協力をいただき、実施しました。これから一緒に活動する子どもたちと学生の仲を深めることを目的とし、商店街を舞台に、町歩きをしながらお店の方にインタビューをしたり、様々なスポットで謎解きをしたりして楽しみました。
▼謎解きをしながら町歩きを楽しむ【写真:学生提供】


この町歩きで、子どもたちと学生の仲が深まったのは勿論、店舗の方々も楽しんでくださり、町内で新たな繋がりが生まれたと感じ、良かったです。
終わりには、各班ごとにインタビューした内容を発表し、参加者で町歩きのまとめをしました。10月以降も体験ワークショップや子どもたちの夢発表会を開催していく予定です。

子どもたちと交流する井上さん、学生ら【写真:学生提供】
これからの目標は、錦江町を活性化すること
プロジェクトを通して、私たちは、子どもの夢の実現に向けた支援するとともに、町を「夢を応援し、育む町」として活性化させていきたいと考えています。また、私たちにとっても、地域の未来を創るノウハウやまちづくりを学ぶ機会となり、人材育成の一端を担うことができると考えています。
私たちのプロジェクトは始まったばかりですが、5年、10年と継続させていき、いずれ高齢化や過疎化等の課題を解決するためのモデルケースになれたらとも考えています。錦江町、とっても素敵な町です!是非一度来てみてください!
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このインタビューは、鹿大だより24号(2019年10月発行)の記事を、WEB掲載用に一部加筆・修正したものです。
掲載写真は学生から提供されたものです。掲載写真の無断転載・無断使用を禁じます。(制作:広報センター)
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