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FD活動の紹介~平成28年度~

平成28年度の鹿児島大学のFD活動をご紹介いたします。  

【目次】

8月 平成27年度版 鹿児島大学FD報告書の発行
8月8日 第1回英語ワークショップの開催
9月6日 平成28年度新任教員FD研修会の開催
10月8日 平成28年度FD・SD合同フォーラムの開催
10月24日 平成28年度学生・教職員ワークショップの開催
10月 FDガイド第12号の発行
2月 FDガイド第13号の発行    


**【8月】鹿児島大学FD報告書(平成27年度版)を発行しました。**  

平成27年度FD報告書表紙
 

鹿児島大学では、毎年1回、FD報告書を発行しております。

平成27年度は、全学的な取組として、以下の企画を実施・運営しました。

  • 新任教員FD研修会「アクティブ・ラーニングの基本と活用術」の実施
  • 学生・教職員ワークショップ「授業アンケートの結果をどう授業に活かすか」の開催
  • FD・SD合同フォーラム「カリキュラムの体系性の可視化に向けて」の開催(大学地域コンソーシアム鹿児島 FD・SD活動事業部会共催)
  • 鹿児島大学版FDガイド 第10号「離島における地域実習1」、第11号「離島における地域実習2」の発行
  • 大学IRコンソーシアム学生調査(1年生調査、上級生調査)の実施
  • 「さっつんカフェ」の開催 等

 上記の全学的な取組は第1部にまとめております。

 また、各学部・研究科独自の取組を第2部にまとめております。  

 平成27年度 FD報告書は、こちら。 


**【8月】第1回英語ワークショップ(英語IA・英語IB教員ワークショップ)「新カリキュラムの教授法向上と教材の有効活用に向けて」を開催しました。(主催:教育センター外国語教育推進部)**    

 8月8日、教育センター外国語教育推進部が中心となり、共通教育の英語科目を担当する教員を対象としたワークショップが開催されました。このワークショップは、今年度より新たに開講された、学部1年生対象の共通教育科目「英語IA」ならびに「英語IB」に対応した教授法と、教材の活用について考え、授業改善に役立てていくことを目的としたものです。
 事前に、すべての「英語IA」ならびに「英語IB」担当教員を対象にアンケートを実施し、授業で工夫していること、手応えや成果を感じることを記入していただきました。同時に、悩んでいる点や疑問などをたずね、ワークショップの参考資料としました。
 当日は、専任教員と非常勤講師あわせて27名の先生方が参加し、活発な議論が行われました。

実施後のアンケートでは、有意義な企画だった、ヒントをもらえた、解決策の共有ができた等の意見が多くあり、ワークショップは大変好評でした。また、より具体的なティーチング・メソッドを知りたいという意見や、もっと先生同士でディスカッションがしたいという要望もありましたので、外国語教育推進部では、今後のFD活動の参考にしたいと考えています。

お忙しい中、参加してくださった先生方、どうもありがとうございました。

【テーマ】新カリキュラム(英語IA、英語IB)の教授法向上と教材の有効活用に向けて
【日 時】平成28年8月8日(月)13:00~15:00
【場 所】郡元キャンパス 共通教育棟1号館4階 Common Room 2
【参加者】27名(専任教員14名、非常勤教員13名)
【プログラム】
  13:00 開会挨拶(共通教育英語改革の概要を含む) 金岡 正夫(教育センター)
  13:05 英語IAのアンケート回答結果をふまえた分析と傾向ほか
     英語IAの授業実践(事例紹介とQ&A)、全体討議  
     担当:髙橋 玄一郎(教育センター)、教育センター教員
  13:55 休憩
  14:05 英語IBのアンケート回答結果をふまえた分析と傾向ほか
      英語IBの授業実践(事例紹介とQ&A)、全体討議
      担当:髙橋 玄一郎、教育センター教員
  14:55 まとめと閉会 金岡 正夫  
      司会進行:原 隆幸(教育センター)

◎教育センターのホームページで当日の配布資料を公開しています。

こちらからご覧ください。  


**【9月】新任教員FD研修会「アクティブ・ラーニングを取り入れた授業の実践方法」を開催しました。**    

 FD委員会では、毎年1回、鹿児島大学に新しく着任された教員を対象にしたFD研修会を開催しています。
 今年度は、大学教育の質的転換に大きく関わる「アクティブ・ラーニング」の教育手法について理解し、それを活用していくための研修会を開催しました。
 ミニレクチャーでは、FD委員会委員で教育センター高等教育研究開発部の伊藤 奈賀子 准教授が、鹿児島大学の教育理念を達成するための初年次セミナーの教育方法と,教員の役割について話しました。
 初年次セミナーは、平成28年度から開講されている共通教育科目です。約30人の学部混成型のクラス編成で、様々な関心を持つ他者とのグループ活動を基盤とするアクティブ・ラーニング型の授業です。

28年度FD委員会新任教員FD研修会の様子01【実践報告の様子】

 続いて行われた実践報告では、実際に「初年次セミナー」を担当する教員3名が、アクティブ・ラーニングの現状や課題についてそれぞれ報告しました。  
 研修会の後半では、アクティブ・ラーニングを取り入れた授業における教員の役割をテーマに、参加者同士で意見交換を行いました。
 事後アンケートによれば、当日の研修会は全体として満足できるものだったという意見が8割を占めたものの、「アクティブ・ラーニングの定義、意義が分からない」という意見や、「アクティブ・ラーニングの具体例を明らかにすべきである。グループ学習やプレゼンテーションだけではないはず。」という意見もあり、教員の理解度には差がありました。先生方からの貴重なご意見は次年度以降の研修会の参考にさせていただきます。

28年度FD委員会新任教員FD研修会の様子【グループ・ディスカッション後のプレゼンテーションの様子】

当日は32人の先生方がご参加くださいました。お忙しい中、ご参加いただき、ありがとうございました。  

【対象】 本学に平成27年7月2日~平成28年7月1日採用の新任教員全員
【日時】 平成28年9月6日(火曜日) 13:30~16:30
【場所】 郡元キャンパス 学習交流プラザ2階 学習交流ホール
【プログラム】
  13:30 開会挨拶
  13:40 1.ミニレクチャー
       /テーマ「鹿児島大学の教育理念を達成するための、初年次セミナーの教育方法と教員の役割」
  14:10 2.「初年次セミナーⅠ」からみたアクティブ・ラーニングの現状と課題
       テーマ1「アクティブ・ラーニングを取り入れた『初年次セミナーⅠ』の事例紹介(ビデオ視聴含む)」
       テーマ2「『初年次セミナーⅠ』の現状と課題~授業者からの報告~」
  14:50 休憩
  15:05 3.グループによるディスカッション
  15:45 4.プレゼンテーション
  16:25 閉会・アンケート記入
  16:30 解散    


**【10月】平成28年度FD・SD合同フォーラム「自ら学ぶ学生を育てるための教職員の役割」を開催しました。**  

 鹿児島大学FD委員会と大学地域コンソーシアム鹿児島FD・SD活動事業部会は、毎年FD・SD合同フォーラムを共催しています。平成28年度は「自ら学ぶ学生を育てるための教職員の役割」と題し、10月8日(土)鹿児島大学郡元キャンパス学習交流プラザにて開催しました。
 清原 貞夫 教育担当理事の開会挨拶の後、教育センター高等教育研究開発部の伊藤 奈賀子 准教授による趣旨説明が行われました。その後、招聘講師の名古屋大学高等教育研究センターの夏目 達也 教授に、「自ら学ぶ学生を育てるために何が必要か」をテーマに基調講演を行っていただきました。

平成28年度FDSDフォーラム01









 

 参加者からは「成長するティップス先生は名古屋大学在籍時にも大変役立った。Webで公開されているということで大変有難い」、「夏目先生の講演に励まされ、グループワークで明日からの教壇に向かう気持ちを整えることが出来た」といった感想を多くいただきました。
 後半では参加者がグループごとにわかれ、「自ら学ぶ学生を育てるために私たちにできることは」をテーマに、グループ・ディスカッションを行いました。

平成28年度FDSDフォーラム02












 参加者は、手元に用意されたポストイットに意見を書き込み、模造紙に貼り付けていきました。その後グループを移動し、別グループが作成した模造紙を確認することで、前のグループで話し合ったことを共有するとともに、また別の視点からの意見交換ができたり、新たな課題を発見することになったのではないかと思われます。参加者からは「授業改善のヒントになるものが沢山学べてよかった」、「職種の違う方との情報交換が新鮮だった」といった感想をいただきました。

平成28年度FDSDフォーラム03
【グループ・ディスカッションの様子】

 事後アンケートでは「全体として満足できるものだった」という評価が9割以上をしめ、参加者は有意義な時間を過ごしたことが伺える結果となりました。「授業改善のヒントになるものがたくさん学べた」という意見や「職員として参加したが、教員の司会のうまさなど、勉強することが多く、為になった」といった意見も見られました。一方で「テーマをもう少し絞った方が良い」「時間配分に工夫が必要」といったご意見もありました。今後本フォーラムで取り扱って欲しいテーマとしては、「全国と鹿児島の差を明らかにする」、「(名古屋大学のティーチングティップスなどの)有意義な情報をいかにして共有できるかということを考えるシンポジウムがあれば有意義。各大学が独自に頑張るというだけでは効率的でない。」といったご意見を頂戴しました。
 鹿児島大学FD委員会では、今後も大学地域コンソーシアム鹿児島FD・SD活動事業部会および加盟大学の教職員と協同し、教育改善につながるイベントを企画してまいりたいと考えております。  

平成28年度FDSDフォーラム04

【ディスカッションでは参加者が手元のポストイットに意見を書きこみました】  

 当日は、鹿児島大学から54名(事務職員含む)、他大学から54名、計108名の参加があり、盛況のうちに終了いたしました。ご参加くださった皆さま、まことにありがとうございました。

▼参加教職員の所属機関(順不同) 鹿児島県立短期大学、第一幼児教育短期大学、鹿児島純心女子大学、鹿児島純心女子短期大学、鹿児島工業高等専門学校、鹿屋体育大学、鹿児島国際大学、第一工業大学、志學館大学、同志社大学、名古屋大学、鹿児島大学  

【日 時】 平成28年10月8日(土) 13:00-16:30
【場 所】 学習交流ホール(鹿児島大学郡元キャンパス学習交流プラザ2F)
【講 師】 夏目 達也(名古屋大学高等教育研究センター教授)
【対 象】 鹿児島大学並びに大学地域コンソーシアム鹿児島参加機関の教職員
【趣 旨】
 我が国の高等教育機関において共通かつ喫緊の課題として単位の質保証が挙げられる。単位制度は授業時間外学習の存在を前提とするものであり、講義科目の場合、授業時間の倍の長さの授業時間外学習が求められている。しかし、我が国の学生の授業外学習時間が不足していることは日米比較などからも明らかであり、単位制度を実質化することは、学びの質を保証する上で極めて大きな課題となっている。こうした状況に対し、アクティブ・ラーニングや反転授業の積極的な導入やラーニング・コモンズの展開などの模索が続いているが、それら具体的な取り組みの背景にある理念や高等教育機関を取り巻く社会状況についての充分な理解がないままでは、疲労感が増すばかりで有意義な改革とするのは困難である。  そこで、本フォーラムでは、現在進められている単位の質保証の背後にある考え方とその達成のために教職員が取り組むべきFD・SDに関する基調講演と、それを踏まえたグループ・ディスカッションを企画する。単位の質保証に向けて教職員はそれぞれの立場において何ができるか、どのように学生と関わればよいか、環境をどう整備し、どう活かせばよいか、参加者同士でともに考え、各機関の教育改善につなげていくことを目指したい。

 【プログラム】
   13:00 開会挨拶 清原 貞夫(鹿児島大学理事、鹿児島大学FD委員会委員長)
   13:10 趣旨説明 伊藤 奈賀子(鹿児島大学教育センター高等教育研究開発部准教授)
   13:20 基調講演 「自ら学ぶ学生を育てるために何が必要か」 
        夏目 達也(名古屋大学高等教育研究センター教授)
   14:30 休憩
   14:40 グループ・ディスカッション「自ら学ぶ学生を育てるために私たちにできることは」
   16:20 閉会挨拶 野呂 忠秀(鹿児島県立短期大学長)  
        総合司会:當金 一郎(第一工業大学情報電子システム工学科教授)      


**【10月】平成28年度 学生・教職員ワークショップ「受講生が積極的に発言・行動する授業へのヒント ~番組司会の経験からのアドバイス~」を開催しました。**  

 平成28年10月25日、「受講生が積極的に発言・行動する授業へのヒント~番組司会の経験からのアドバイス~」というテーマで学生・教職員ワークショップが開催されました。このワークショップでは、学生と教員、職員の3者がFDに関する様々なテーマについて話し合います。平成28年度は、テレビ局のアナウンサーを講師としてお招きし、「受講生が積極的に発言・行動する授業」というテーマでご講演いただきました。  終了後のアンケートでは、「楽しく対話ができた(教員)」、「とても面白かった(学生)」「自分たちで考え、話し合う時間が充分ありよかった(学生)」といった前向きな意見が数多く見られました。

 鹿児島大学ではこのワークショップを毎年後期に開催しております。他学部の学生と教職員が一堂に会し、意見を交わし合う機会は授業以外では多くありませんので、多くの学生、教職員の皆さまにご参加いただけることを願っています。参加くださった皆さま、どうもありがとうございました。      


**【10月】FDガイド第12号「ポートフォリオの活用」を発行しました。**  

 学習目標の中には、試験問題だけでは評価することができない、問題解決能力や自主的な学習を行う技能と態度、倫理的対応などが含まれています。学生はこれらの能力を習得する必要があり、そのために学生自身が、何を経験し、何を理解・発見したかを整理し保存するものがポートフォリオです。  
 今号では、「ポートフォリオの活用」をテーマに、工学部、医学部医学科、大学院司法政策研究科でのポートフォリオの利用についてまとめました。

【第12号のPDFはこちら】pdfファイル (930KB)

バックナンバーはこちらをご覧ください。     


**【2月】FDガイド第13号「アクティブ・ラーニングの実施例」を発行しました。**  

 アクティブ・ラーニングの概要についてはFDガイド第9号で紹介されています。
 本ガイドでは、本学において実施されている授業の中から、「初年次セミナー」、「大教室での授業」および「学外と連携したプロジェクト」での実施例を紹介いたします。  
 講義の目標や形態によって、どのような方法が適しているか異なると思いますが、授業改善のヒントになれば幸いです。

 【第13号のPDFはこちら】pdfファイル (1.3MB)

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