FD活動の紹介~令和7年度~
令和7年度の鹿児島大学のFD活動をご紹介いたします。
【目次】
・令和7年5月 令和6年度版 鹿児島大学FD報告書の発行
・令和7年9月3日(水) 新任教員FD研修会を開催
・令和7年10月21日(火) 教学IR研修会(第1回)を開催
・令和7年11月17日(月) FD・SD合同フォーラムを開催
・令和7年11月18日(火) 教学IR研修会(第2回)を開催
・令和7年12月 FDガイド第33号の発行
令和6年度版 鹿児島大学FD報告書を発行しました。
- 新任教員FD研修会の開催
- FD・教学IR研修会「授業アンケートの活用」の開催
-
FD・SD合同フォーラム「授業アンケートの今後を考える」の開催(大学地域コンソーシアム鹿児島 FD・SD活動事業部会共催)
- 鹿大版FDガイドの発刊
第30号「レポート課題の改善」
第31号「ベストティーチャーに聴く授業の工夫⑪」
第32号「ベストティーチャーに聴く授業の工夫⑫」 -
大学IRコンソーシアム学生調査(1年生調査、上級生調査)の実施 等
上記の全学的な取り組みは、第1部にまとめております。
また、各学部・研究科独自の取組を第2部にまとめております。
【9月】新任教員FD研修会を開催しました。
鹿児島大学FD委員会では、主として本学採用から3年以内の教員を対象とし、授業設計の留意点を知り、他者との意見交換を通して自分なりの方法論を見出すヒントを得ること、また、新任教員同士が知り合う機会を通じて、大学教員としてのキャリア形成や共同研究等に寄与するネッ トワーク形成にも寄与すことを目的とした新任教員FD研修会を企画・開催し、4名の教員が参加しました。
令和4年度に本学ベストティーチャー賞を受領された橋本雅仁教授(理工学域工学系)と浅野陽樹准教授(法文教育学域教育学系)の2名の教員からの話題提供ののちに、参加者は個人とグループそれぞれの単位で、ワークを行いました。
個人ワークでは、自身がこれまでに実施した授業を振り、①授業設計においてどのような点に注意したか、②実際に授業をしてみて上手くいったと感じたこととそのように考えた理由は何か、③授業をしてみて上手くいかなかったと感じたこととそのように考えた理由は何か、という3点について振り返ってもらった後に、グループワークでそれぞれの個人ワークの内容を共有し、「自助」「公助」「共助」という3つの観点から必要な活動やサポートについての意見交換を行い、より良い授業にしていくための手立てを全員で検討しました。
今回は参加者が少なかったため、グループでの話し合いは盛り上がったものの、グループとしての結論を1つにまとめることはあえてせず、参加者一人一人に研修会の感想や研修会から得られた学びについて発言してもらうこととし、それぞれがそれぞれの状況に応じた示唆を得られたとの声が聞かれ、有意義な研修会となりました。
【日 時】 令和7年9月3 日(水)13:00~16:00
【対 象】 主として本学採用から3年以内の教員
【開催場所】 学習交流プラザ2階 学習交流ホール
【実施概要】
| 時 間 | 内 容 |
| 13:00-13:05 | 開会挨拶:有倉巳幸(教育担当理事・副学長) |
| 13:05-13:10 | 趣旨説明:伊藤奈賀子(高等教育研究開発センター) |
| 13:10-13:30 | 話題提供①:橋本雅仁(理工学域工学系教授) |
| 13:30-13:50 | 話題提供②:浅野陽樹(法文教育学域教育学系准教授) |
| 13:50-14:00 | 休憩 |
| 14:00-15:50 | ワーク |
| 15:50-16:00 | まとめ・閉会挨拶:伊藤奈賀子(高等教育研究開発センター) |
【10月】教学IR研修会(第1回)を開催しました。
鹿児島大学FD委員会では、教学IRの必要性・重要性については徐々に理解が広がっているものの、具体的に何をどうすることが教学IRなのか、それによって何がわかり、どう教育改善につながるかについての理解を深めるため、本年度は具体的な事例に基づき、教学IRを進めるうえでの参考とすることを目的とした研修会を2回実施することとし、第1回目の研修会には14名の教職員が参加しました。
大学院医歯学総合研究科 医歯学教育開発センターにおいて、医学部医学科の教育開発に携わっている横尾英孝教授(大学院医歯学総合研究科 医歯学教育開発センター )を講師に迎え、医学部医学科における教学IRが拡充・進展してきた経緯や教学IRに基づく学修の促進や教育改善への取組等について、非常に示唆に富む講演となりました。
【日 時】 令和7年10月21日(火)14:30~15:40
【対 象】全学FD委員、全学教務委員、各部局等FD委員、各部局等教務委員
※上記委員以外の方でも参加は可能
【開催場所】 Microsoft TeamsによるWeb配信
【実施概要】
| 時 間 | 内 容 |
| 14:30-14:35 | 開会挨拶・趣旨説明:伊藤奈賀子(高等教育研究開発センター長) |
| 14:35-15:35 | 講演:横尾英孝教授(大学院医歯学総合研究科 医歯学教育開発センター ) |
| 15:35-15:40 | まとめ・閉会挨拶:伊藤奈賀子(高等教育研究開発センター長) |
【11月】FD・SD合同フォーラム-適切なレポート課題とは-を開催しました。
鹿児島大学FD委員会と大学地域コンソーシアム鹿児島FD・SD活動事業部会は、毎年FD・SD合同フォーラムを共催しています。
令和7年度は、「適切なレポート課題とは」をテーマに、最近問題となっている学生によるコピペ対策や生成AIへの対応に追われる現状におけるレポート課題の意味や教育的意義について考え、学習成果の向上と的確な学習成果の評価に寄与する課題設計に関するヒントを得ることを目的として開催しました。
当日は、Microsoft TeamsによるWeb配信により、大阪成蹊大学の成瀬 尚志先生の基調講演に続いて、本学の秋吉 康晴助教(法文教育学域法文学系)と太田 純貴准教授(法文教育学域法文学系)による2件の事例報告があり、その後にディスカッションを行い、約70名の教職員の皆様方にご参加いただきました。
【日 時】 令和7年11月17日(月)13:00~15:00
【対 象】鹿児島大学及び大学地域コンソーシアム鹿児島に加盟する高等教育機関に所属する全教職員
【開催場所】 Microsoft TeamsによるWeb配信
【主 催】鹿児島大学FD委員会、大学地域コンソーシアム鹿児島FD・SD活動部会
【実施概要】
| 時 間 | 内 容 | 担 当 |
| 13:00-13:05 | 開会挨拶 | 表 正幸(鹿児島国際大学研究教育開発センター長・教授) |
| 13:05-13:10 | 趣旨・概要説明 | 伊藤 奈賀子(鹿児島大学総合教育機構高等教育研究開発センター長 教授) |
| 13:10-14:00 | 基調講演『生成AI時代のレポート課題』 |
成瀬 尚志(大阪成蹊大学 准教授) |
| 14:00-14:20 | 事例報告①『生成AIの得意・不得意を踏まえた課題設計』 |
秋吉 康晴(法文教育学域法文学系助教) |
| 14:20-14:40 | 事例報告②『生成AIと協働するレポートもしくは成績評価のために』 |
太田 純貴(法文教育学域法文学系准教授) |
| 14:40-14:55 | ディスカッション | 進行:伊藤 奈賀子 |
| 14:55-15:00 | 閉会挨拶 | 有倉 巳幸(鹿児島大学理事(教育担当)・副学長) |
【11月】教学IR研修会(第2回)を開催しました。
10月の第1回に続き、11月18日(火)に、第2回目の教学IR研修会を開催し、16名の教職員が参加しました。
今回は、坂巻祥孝教授(農水産獣医学域農学系)を講師に迎え、令和6年度からの農学部改組を踏まえ、入試データと入学後の成績(GPA)データとの相関関係の分析を行った取り組みについての報告があり、教学IRに関する専門の業務を行う人員や組織を持たない学部の事例として、教学IRを進めるうえでの具体的な示唆に富む講演となりました。
【日 時】 令和7年11月18日(火)14:30~15:40
【対 象】全学FD委員、全学教務委員、各部局等FD委員、各部局等教務委員
※上記委員以外の方でも参加は可能
【開催場所】 Microsoft TeamsによるWeb配信
【実施概要】
| 時 間 | 内 容 |
| 14:30-14:35 | 開会挨拶・趣旨説明:伊藤奈賀子(高等教育研究開発センター長) |
| 14:35-15:35 |
講演:坂巻祥孝教授(農水産獣医学域農学系) |
| 15:35-15:40 | まとめ・閉会挨拶:伊藤奈賀子(高等教育研究開発センター長) |
【12月】FDガイド第33号を発行しました。
FDガイド第33号では、「ベストティーチャーに聴く授業の工夫」というテーマで、令和6年度鹿児島大学ベストティーチャー賞の最優秀受賞者の教員1名にお聞きした授業運営に関する工夫や注意点等の紹介と、本学で運用している授業管理システム(LMS)manabaの新機能を紹介する内容となっています。
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