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ベストティーチャー(令和7年度)

 鹿児島大学では、本学の教育実践に顕著な成果をあげたと認められた教員に対して、その功績を表彰し、本学教員の意欲向上と、大学教育の活性化を図ることを目的としたベストティーチャー賞制度を平成30年度から設けています。
 このページでは、令和7年度に受賞した教員の授業に対する心がけや創意工夫を行っている点などについてのコメントを紹介します。

ベストティーチャー最優秀賞

  • 濱田 季之
  • 理学部
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  •  このたびは、令和7年度鹿児島大学ベストティーチャー賞最優秀賞という大変光栄な賞を賜り、心より御礼申し上げます。選考にご尽力いただいた井戸学長をはじめ理事の皆さま、FD委員の先生方、理学系学生係をはじめとする事務の皆さまに、深く感謝申し上げます。また、講義の改善に協力してくださった受講生や研究室の学生の皆さん、そして陰ながら支えてくれた家族や周囲の皆さまにも、この場をお借りして御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

     私はもともと中学校・高等学校の教員を目指していたこともあり、教えることが大好きです。一方で、他の先生方と比べて、必ずしも話すことが得意ではないと自覚していました。そのため、周囲の先生方の講義や教育的な工夫から学ぶとともに、受講生アンケートの意見や試験結果を参考にしながら、授業の改善に努めてきました。日々、「どうすれば、より分かりやすく伝えられるか」を考え、反省と改善を繰り返してきた結果、受講生から「分かりやすかった」「理解できた」「楽しかった」と言ってもらえることが、何よりの励みとなりました。

     今回、このような賞をいただけたことは本当に光栄であり、今後の教育活動への大きな励みとなりました。しかし、この受賞は決して私一人の力で成し得たものではありません。支えてくださった皆さまへの感謝を忘れず、今後もより分かりやすく、学生の学びに貢献できる授業を提供できるよう努めてまいります。

     ここからは、この機会をお借りして、私の専門分野と授業での取り組みについてご紹介します。

     私の専門は有機化学です。鹿児島大学では、理学部1年生から理工学研究科の大学院生までを対象に授業を担当しています。有機化学は、有機分子(炭素原子を含む分子)と、それらの化学変化を扱う学問です。DNAやタンパク質をはじめ、有機分子は私たちの身の回りに数多く存在しています。しかし、有機分子の構造や反応は、肉眼で直接見ることができません。そのため、有機化学を「目に見えないものを暗記する科目」と捉え、苦手意識を持つ学生も少なくありません。実際、「有機化学基礎」の授業アンケートでは、「目に見えない事象を扱うから」「暗記が多く、面白くないから」といった理由で、有機化学が苦手だと回答する学生がいました。

     そこで、化学プログラムの有機化学担当教員は、有機化学を暗記科目にしないことを重視しています。有機分子は確かに目には見えません。しかし、私たちは有機分子の形や反応を自分の「頭の中でみる」、つまり「イメージしたり考えたりする」ことができます。頭の中でイメージし、または図や分子モデルで可視化し、有機分子の性質や反応を有機化学の基本的な原理や法則を用いて考えることができれば、未知の分子や複雑な生命現象についても理解や予測が可能になります。このような有機化学の面白さを、できるだけ多くの学生と共有したいと考えています。

     具体的な取り組みとして、私が担当する三つの授業をご紹介します。

     まず、学部1年次の必修科目「有機化学基礎・生化学基礎」のうち、私が担当する「有機化学基礎」です。この授業では、1ターム全8回で教科書の第1章から第3章までを学ぶため、限られた授業時間内ですべての内容を理解することは容易ではありません。また、高校で「化学」を履修していない学生もいます。そこで、90分の講義内容を約15分にまとめた予習・復習用動画をmanaba上で公開し、学生が講義前に基礎知識を学べるようにしました。講義では、動画の内容を詳しく説明・補足し、学生を指名してホワイトボードで解答してもらうなど、主体的な参加を促しています。

     講義後には、2030分程度で取り組める課題を課しています。課題提出を締め切った直後には、課題を含む授業範囲の問題すべてについて、手書きの解説を付した解答をmanaba上に掲載し、学生が自分のペースで復習できるようにしています。また、講義に関する質問やディスカッションのためのスレッドを設け、学生同士の教え合いや教員からのヒントを通して、理解を深める機会を提供しています。さらに、試験前日には、希望者を対象とした時間外学習の時間(23限分)を設けています。自宅では勉強が進みにくい学生にも、学習する場所と雰囲気を提供することで、学習を始めるきっかけになればと考えています。

     次に、「有機化学V」です。これは学部3年次の化学プログラム選択必修科目であり、核磁気共鳴分析法など、有機分子の構造を明らかにするための分析手法について、その原理と解析法を学びます。これらの知識は、卒業論文研究や大学院での研究にも必要となります。この授業では、毎回の冒頭に確認問題を配付し、約5分間で解答する時間を設けています。問題には、過去に学んだ内容の復習だけでなく、その日の講義で扱う新しい内容も含めています。これにより、学生が講義の中で何を学ぶのか、何が重要なのかを意識できるようにしています。学生は、解答できなかった問題について、自ら答えや解法を確認するようになります。その過程で新たな気付きや発見を得て、最終的には応用問題にも取り組めるようになります。このような学習を通して、達成感を得ながら知識を定着させることを目指しています。

     最後に、大学院科目「天然物構造機能特論」では、天然物有機化学に関する国際学術論文を学生に割り当て、毎回の授業で内容を発表してもらうアクティブ・ラーニング形式を採用しています。論文には、私が共著者として発表した論文も含まれます。この授業を通して、天然物有機化学の基礎から応用、最先端の研究手法までを主体的に学ぶとともに、国際的な場で通用するプレゼンテーション能力を身に付けてほしいと考えています。

     以上、三つの授業における取り組みをご紹介しました。教育の成果は、短期的な理解度だけでなく、長期的な学習や研究への影響も含めて評価する必要があります。受講生だった学生が研究室配属後も有機化学を楽しみながら研究や学習に取り組み、学会賞や論文掲載などの成果を上げている姿を見ると、授業を通じて目指してきたことが、一定程度実現できているのではないかと感じています。

     これからも慢心することなく、学生の授業への理解を深め、有機化学を好きになる学生を増やし、学生の将来に良い影響を与えられる授業を実践してまいります。周囲の皆さまと協力しながら、教育の改善に努めてまいります。

     ありがとうございました。

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ベストティーチャー賞

  • 松田 忠大
  • 法文学部
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  •  このたびは、令和7年度のベストティーチャー賞を賜りたいへん光栄に存じます。学部における選考に関わられた先生、私の講義を参観いただいた先生、そして、最終選考を行っていただいた学長および理事の先生に心よりお礼申し上げます。私の講義は、教科書の内容を踏まえてスライドを作成し、これをもとに授業を展開するという、至って普通のものです。他の先生、特に若手の先生の授業を参観させていただくと、学生の視覚に訴える極めて美しいスライドを用いて、丁寧でわかりやすい話し方で講義が展開されており、とても学ぶべきことが多いように思います。私よりも学生を惹きつける魅力的な講義をされている先生が多いなかで、私がこのような賞を賜るのは烏滸がましい限りです。

     学生にとって法律学は、大学に入学して初めて学ぶ学問です。日常におけるニュースの中の法には触れていても、実際に、これを学問として学ぶにあたっては、多くのハードルが目の前に立ち塞がります。難解な法律用語や条文、長文で記述された判例、学説など、新聞の紙面やニュースでは取り上げられない事柄が多く、法に対する興味や関心が高い学生でも、こうしたハードルを飛び越えられずに、法律学が嫌になる者もいます。こうした法律学の特質を踏まえて、私が講義において心がけていることは、常に初学者の視点に立つことです。まず、各回の講義内容を組み立てるにあたって、私自身の学習経験を踏まえて、学生にとってわかりにくい部分や躓きやすい部分を整理します。特に、私が担当する科目のうち、「商法」については、ニュースなどで日常的に取り上げられる話題も少なく、社会経験が少ない学生にとっては、具体的な問題状況を把握することが困難な場合が多いです。そこで、必ず身近な事例(たとえば、インターネット通販など)を用いて、学生にとってわかりにくいと思われる部分を重点的に説明するようにしています。

     次に、学生の反応をつぶさに観察することを心がけています。重要な部分では、必ず、理解できたかどうか、学生の反応を確かめるようにしています。私の「わかりましたか?」の問いかけには、「必ず何らかの反応(頷く、首を横に振るなど)を示してください」、「わからなければ、遠慮なくわからないとの意思を示してください」と、学生への声かけをしながら授業をしています。もちろん、学生が「わからない」との反応を示すこともあります。その場合には、説明の方法や事例の内容を変えます。

     各回の講義終了後には、manabaのレポート提出機能を用いて、すべての学生に講義を受講して学んだことや質問したことを記述したコメントを提出してもらっています。学生から寄せられるコメントの中には、理解できなかった部分が記述されていることもありますので、これについては次の講義において方法を変えて改めて説明します。また、寄せられた質問については、そのすべてに答えることにしています。敢えて申し上げるならば、こうした心がけや講義の進め方が「説明がわかりやすい」という学生の評価に繋がったのではないでしょうか。

     学生が必要な知識や能力を身につけるには、教員が丁寧でわかりやすい講義を提供するだけでは十分ではなく、講義を通じて学生自らが学ぶ意欲を高め、自学自習に取り組む必要があります。学生の積極的な学びの姿勢を引き出すには、これまでのベストティーチャー賞を受賞された先生も述べられていることですが、教員が学生に対して誠実に向き合うことが最も大切なことであるように思います。教室は人と人とが向き合う場です。まずは教える側が、ひとりひとりの学生を尊重し、誠実な態度で講義に臨まなければならないと思います。やむを得ない事情がない限り遅刻をしないこと、学生の正当な声には真摯に耳を傾けて自らの振る舞いを正すことなど、講義においても、教員自らが、人として「当たり前のこと」を誠実に行うことにより、学生の講義に対する真摯さが生まれ積極的な学びに繋がるものと思います。

     教壇に立ちはじめて30年近い年月が経とうとしています。このたびは、偶々、私にとっては過分のベストティーチャー賞を賜ることになりましたが、自らの講義方法については、未だに反省すべきことが多いのも事実です。これからも、他の教員や学生からの私の講義についてのコメントを真摯に受け止めて自己研鑽に努め、常に教育方法の改善に努めて参ります。

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  • 関山 徹
  • 教育学部
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  •  この度は、このような評価をいただき、大変うれしく思っております。また、授業アンケートを通して寄せられる受講者の皆さんの意見や感想は、授業を見直し、改善していく上でとても貴重なものです。この場をお借りして、心より感謝申し上げます。

     私が担当する「教育相談の方法と実践」の授業では、理論を学ぶだけでなく、それを実際の教育現場でどのように活用するかを考えながら学ぶことを大切にしています。学校現場では、子どもへの支援だけでなく、保護者との連携や教職員同士の協働など、多様な課題への対応が求められます。そのため、本授業では教育相談を一つの専門領域としてではなく、学校教育全体を支える基盤的な営みとして捉えられるよう工夫しています。受講者から「実践的である」「チームによる支援に役立つ」「すべての教育活動につながる」といった感想をいただけたことは、授業のねらいが一定程度伝わった結果であると受けとめています。

     授業づくりにおいては、受講者が主体的に学べる環境を整えることを大切にしています。初回にはルーブリックを提示し、到達目標や評価基準を共有しています。また、理論的な講義と事例検討・演習を組み合わせることで、学んだ内容を具体的な教育実践に結びつけて考えられるよう工夫しています。特に事例検討では、「アセスメント」と「対応方略」の両面から考察する機会を設けて、多角的な視点で課題を捉える力の育成を目指しています。さらに、毎回のふりかえりレポートに対して個別にコメントを返し、受講者一人ひとりの理解状況や課題を把握しながら、学びをより深められるよう努めているつもりです。

     教育現場を取り巻く課題は複雑化しており、知識や技法の習得だけでなく、多様な立場の人々と協働しながら課題解決に取り組む力を育むことがますます重要になっています。今後も受講者の声に耳を傾けながら、理論と実践を往還する学びを大切にし、教育実践力の向上につながる授業づくりに努めていきたいと思います。

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  • 坂巻 祥孝
  • 農学部
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  •  私の授業を高く評価いただきありがとうございます。

     毎年授業改善アンケートにたくさんの有意義なコメントを寄せてくれる学生の皆さま、推薦書類を準備いただいた農学部FD委員の皆さま、難しい選考をしていただいた審査員の皆さまにもこころより感謝申し上げます。

     今回受賞対象となった授業は「害虫学I/II」という授業は農学部では2年生後期に開講される授業で、農林業にかかわる昆虫や節足動物はもちろん日常生活の中で出会う昆虫たちの「何故」を解説する内容です。主に植物生産系志望の学生向けに準備した授業ですが、食品化学系や農業経営系や森林科学系の学生なども多数受講してくれています。 

     害虫学I(8回)では、「暮らしのおじゃま虫」とみなされる日常的に見かける虫たちに焦点を当てて入門的な昆虫に関するトピックスを扱っています。このような日常的な虫たちにも家族を守ったり、恋愛をしたり、欲望に抗えないことがあったり、と親近感のわく性質を持ったものもいます。このような点をはじめに紹介することで、少しでも害虫について学ぶことへの嫌悪感を減らして、奥深い害虫学分野の入り口に立ってくれる学生が増えるように心がけています。

     害虫学II(8回)では、主に鹿児島県を中心に農業にかかわる「害虫」の生態について解説し、その対策・防除法まで講義しています。特に害虫防除法では将来的に持続可能な農業を目指すために、化学農薬の散布だけではなく、物理的防除、耕種的防除、そして、生物的防除などを組み合わせる必要があることを説明しています。 

     この一連の講義での受賞は2024年度に続いて2回目です。前回は学生とのコミュニケーションとして、毎回ミニッツペーパーを提出させ、それに毎回回答することで、出席率も維持できて、学生の理解が深まるだけでなく、私自身の気づきにもつながるという重要性を挙げました。

     今回挙げておきたい授業の重要点は、授業の本筋から外れないように気を付けながら、一見脱線したようにな話をすることです。授業資料としての配布プリント(私の授業では教科書は使用せずに、配布プリントが教科書の代わりとなります)に沿って授業を進めますが、一つ一つのトピックを話すにあたって、配布プリントには収まりきらなかった(収めなかった)「よもやま話」や「経験談」を挟み込むようにしています。特に、私自身が現地農家を回って、あるいは海外などで害虫や天敵を調査していて、聞いた・見た・経験した話を挟みます。このような「よもやま話」は、多くの場合ミニッツペーパーでの質問の的になります。また、私自身も無意識のうちにやっていると思うのですが、「よもやま話」のときはプリントもスライドも見ることなく、学生一人一人と目を合わせながら話しており、おそらく声のトーンが変わっているのでしょう。眠そうにしていた学生も、背筋を伸ばして、こちらを向いて聞いてくれます。小難しい概念的な話をする場合などにはこの「よもやま話」を挟むことが良いようで、過去に受講した学生もこの「よもやま話」の部分はとてもよく覚えていてくれています。

     ベストティーチャー賞受賞で浮かれることなく、今後も「昆虫と人間とのかかわり」に興味を持つ学生さんが増えるような工夫を続けていきたいと思っています。

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  • 小針 統
  • 水産学部
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  •  鹿児島大学ベストティーチャー賞に選出いただき、誠にありがとうございます。推薦にあたり多大なるご尽力を賜りました水産学部ファカルティ・ディベロップメント委員会の皆様、ご多忙の中ご選考いただいた井戸学長をはじめ関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。また、このような栄誉ある賞をいただけたのは、日頃から授業を真摯に受け止め、評価してくださった学生の皆さんのおかげであり、深く感謝申し上げます。

     私が担当する授業科目では、単に知識を伝達するだけでなく、大学教員は学生一人ひとりの能力を開拓・開発する「プロデューサー」であるとの考えのもと、授業づくりに取り組んでいます。授業科目のひとつとして教えているプランクトンは海洋生態系を支える重要な存在であり、その多様性や生態を学ぶことは、生命現象や環境問題など、多様なサイエンスや社会問題への興味・関心を育む入り口にもなります。そのため、専門知識の修得だけでなく、「なぜだろう」「もっと知りたい」という知的好奇心を引き出すことを大切にしています。

     私が授業で最も大切にしていることは、単に知識や技術を教えることではなく、学生一人ひとりが自らの可能性に気づき、その力を伸ばしていけるよう後押しすることです。大学教員は知識・技術の伝達者であるだけでなく、学生の成長を支え、可能性を引き出す「プロデューサー」のような存在でありたいと考えています。授業科目のひとつで扱うプランクトンは、海洋生態系を支える重要な存在です。その多様性や生態を学ぶことは、生命現象の不思議さや環境問題への理解を深めるだけでなく、「なぜだろう」「もっと知りたい」という知的好奇心を育み、新たな学びへとつながる入口になります。学生が知識を受け身で覚えるのではなく、自ら考え、発見する楽しさを実感できる授業づくりを常に心掛けています。

     また、専門知識や技術の修得に加え、重要な課題を見いだす力、論理的に考える力、課題を主体的に解決する力、自らの考えを分かりやすく伝える力など、社会で活躍するために必要な資質・能力を育むことも重視しています。学生が卒業後、それぞれの立場で社会に貢献し、自らの力で未来を切り拓いていけるよう、その土台となる学びを提供したいと考えています。 

     今回評価いただいた授業は、決して私一人の力で築き上げたものではありません。これまで授業参観を通じて水産学部の先生方の優れた教育実践から多くを学び、その工夫や知見を授業に取り入れてきました。また、教育方法や授業改善について同僚の先生方や学生の皆さんと議論を重ねる中で得られた多くの気づきが、現在の授業につながっています。この受賞は、そのような学びと協働の積み重ねの成果であり、ご指導・ご支援いただいた先生方、そして共に授業をつくり上げてくれた学生の皆さんに、改めて心より感謝申し上げます。

     今回の受賞を大変光栄に思うとともに、この賞を励みとして、これからも学生一人ひとりの成長に真摯に向き合い、それぞれが自らの可能性を最大限に発揮できる教育を目指してまいります。学生が学ぶ喜びを実感し、未来への自信と挑戦する力を育めるよう、今後も授業改善と自己研鑽を重ね、より充実した教育の実践に努めてまいります。

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  • 「キャリアデザイン」チーム
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  •  このたびは、私どもの講義「キャリアデザイン」をベストティーチャー賞に選出していただき、誠にありがとうございます。この講義は前後期2回開講としましたので、1年を通して教員とキャリア形成支援センター職員が「学生にとって今必要な学びとは何か」を何度も話し合い、教材や授業の進め方を一つひとつ見直しながら、講義内容の改善をはかることができました。この講義では約380名の受講生に対して、毎回の授業評価アンケートを含め年間151回のアンケートを実施しました。学生からの賛否を含む率直な意見が講義の改善に大きく役立ちました。今回の受賞は、教職協働による積み重ねと、授業に真剣に向き合ってくれた学生の皆さんからいただいた贈り物だと受け止めています。

     キャリア教育とは「就職先を決めるための教育」ではなく、「自律的な選択を通じて自分らしく生きていくこと」、そして「自分らしく社会と関わる力を育む教育」だと私たちキャリア形成支援センターは考えています。将来の仕事は人生の大きな一部ですが、それだけが人のキャリアではありません。学生一人ひとりが自分の価値観や強みに気づき、多様な人との出会いや対話を通して、自らの未来を主体的に描いていけるようになって欲しいと考えています。そのきっかけが「キャリアデザイン」という講義であれば大きな幸せです。

     これからも「キャリアデザイン」が鹿児島大学のキャリア教育を支える基盤科目として学生の成長に貢献できるよう丁寧に改善を積み重ねてまいります。

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