トップページ学生インタビュー山口 舞

  • 歯学部 歯学科
  • 山口 舞 さん (熊本高校)
  • 何歳になっても新しいこと、もの、人に触れていろんな価値観を知りたい。歯科医師という枠組みだけにとらわれず、自分の持っている能力でいろいろな形で大切な人々を幸せに!

Q.鹿児島大学の魅力は?

 先生方がとても親身にサポートしてくださることだと思います。例えば、授業の質問では時間をとってしっかりとわかるまで説明してくださる先生、データが不足しているものはわざわざ調べて資料を提示してくださる先生、レポートに対して一人一人に文書をつけて訂正や知識の補足をおこなってくださる先生など学生教育にとても熱心な先生方がたくさんおられると思います。また授業のことだけでなく、将来についてなど先生方の経験も踏まえてたくさん相談にものってくださり、先生方のおかげで本当に充実した大学生活を送ることができていると思います。学生が持っている熱量を先生方にぶつけたとき、先生方がそれと同じくらい、はたまたそれ以上の熱量で学生に向き合ってくださることは本当にありがたいことだと思います。


Q.大学生活で一番打ち込んでいることは?

 今年打ち込んだこととしては研究と海外研修です。まず研究に関しては私は現在歯科矯正学分野と歯科保存学分野に所属しています。そのうち歯科保存学分野では日本接着歯学会に参加させていただく機会がありました。ポスター発表の研究にも携わらせていただき、どうやって研究を進め、それをどのように公の場で発表するのかを実際に体感することができる貴重な機会でした。普段は事実ベースで教科書を見て学ぶことが多い中、まだわかっていないことを様々な方法で調べ、歯科医師の先生方がそれらに興味を持ち、討論している姿はとても刺激的な空間でした。またその学会発表があった際に、歯科材料を製造、販売している歯科材料会社さんとお話をする機会も作っていただきました。歯科医師が働く上で欠かせない材料ですが、歯科医師がその会社の方々とお会いできる機会はなかなかないため本当に貴重な時間を過ごすことができたと思っています。どういう経緯で歯科材料の世界で働くことになったのか、新しい材料に向けての取り組みや他の会社との違いなど様々な観点でお話しすることができとても充実した時間となりました。
 次に海外研修ですが今年の夏、私はインドネシアの大学に2週間滞在する機会がありました。鹿児島大学歯学部は協定を結んでいる学校に年に一度希望すれば研修に行くことができます。私は今回2回目の海外研修でした。コロナ禍で行きたくても行けなかった海外ですが、実際に現地の学生と触れ合いながら歯科の教育、現場を見ることができ、価値観や文化の違いを感じながらも同じ歯科医師を目指す仲間としていろんな出来事、考えを共有できたことは自分の財産だと思っています。

Q.大学生活において、コロナ禍の影響を大きく受けたことは?

 自分自身大きく影響を受けたこととしては部活動ができなくなったこと、海外に行けなくなったことです。
 それにより本来経験したであろうことはできなくなりましたが、それ以上に良かったこともあると思っています。
 まず部活動など様々な行事がなくなったことで、より自分自身をじっくり見つめ直す時間を持つことができ、勉強に対して時間に余裕を持って取り組むことができました。また自分の趣味に当てる時間も増えることで新しい出会いもたくさん生まれました。そして大学に入ったらたくさん海外に行きたいと思っていた私ですが、コロナ禍になったおかげでもっと鹿児島についてたくさん知りたいと思い、鹿児島の様々な土地に足を運ぶ機会が増えました。これはコロナがあったおかげでできたことだと思っていますし、そのおかげで今があると思っています。

Q.これまでの大学生活を通じて、自身の成長を感じたことや印象的な出来事があれば教えてください。

 大学生活を通して成長したと思うキーワードは、行動力と言語化です。大学生活を送る中で学部内のコミュニティに収まらずに、自分の興味・関心があることには、恐れず飛び込んでいくことができるようになったと思います。そのおかげで本当に幅広い人と関わることができ自分の世界を広げることができていると思います。そして言語化については様々な人と関わっていく中で自分自身についても深く考える時間が増え、話をする中で整理されていき、言葉の不自由さが減ったように感じます。また人前で話すことも物怖じせずできるようになったことも成長したと思うことです。

Q.大学卒業後や将来の夢、目標は何ですか?

 私の目標は生涯自分を豊かにしていくために成長し続けていくことです。何歳になっても新しいこと、もの、人に触れていろんな価値観を知りたいと思っています。そのためには考える力、言葉にする力、様々な能力が必要になってくると思いますが、その一つの過程として大学に入り歯科医師の資格を取り、歯科医師として働くという道があると思っています。歯科医師という枠組みだけにとらわれず、自分の持っている能力でいろいろな形で大切な人々を幸せにする手助けができればと思っています。

Q.鹿児島大学への入学を希望している高校生に向けてのメッセージや本学のPRをお願いします。

 将来に対して希望を持っている人、とりあえず大学に行こうと思っている人、不安な人、たくさんいると思います。大学生になると自由に使える時間が一段と増えますが、ぜひその時間を自分の興味があること、わくわくすることに注いでみてください。新しいことに一歩足を踏み入れると今まで見えなかったわくわくする世界がたくさん広がっています。みなさんが鹿児島大学で実りある学生生活を送れること祈っています!