トップページ学生インタビュー北脇 綾乃

  • 歯学部 歯学科
  • 北脇 綾乃 さん (四天王寺高等学校)
  • できないことばかりに目を向け嘆くのではなく、何が足りないのか、どうすれば良くなるのかを考えるように。

Q.鹿児島大学の魅力は?

 鹿児島大学歯学部の魅力は学生と教員との距離が近いところだと思います。教授であっても、授業の質問はもちろん将来の進路相談などにも快く応じてくださります。また、学部2年生から入ることができるゼミでは、自分の興味がある分野をさらに深く学ぶことができます。先生や先輩方が優しく教えてくださり、毎回新たな発見があります。


Q.大学生活で一番打ち込んでいることは?

 私は1年生の頃から研究に打ち込んでいます。アルツハイマー病と咀嚼機能の低下の関係について、マウスを使って実験を行ってきました。開発した装置が思うように動かなかったり、マウスがなかなか学習してくれなかったり、たくさん辛いことがありました。しかし何度も試行錯誤した結果、実験が成功した時は涙が出るほど嬉しかったです。

Q.大学生活において、コロナ禍の影響を大きく受けたことは?

 最も影響が大きかったと感じたのは、サークル活動が自粛となったり、新歓や大会、学祭などさまざまなイベントが中止となってしまったことです。
 また授業に関してはコロナ1年目は遠隔授業になり、一日中誰とも話さない日もありました。しばらくして授業は対面に戻りましたが、保育園や介護老人施設、地域の歯科医院を見学させていただく地域体験実習などは例年より時間が短縮されてしまいました。

Q.これまでの大学生活を通じて、自身の成長を感じたことや印象的な出来事があれば教えてください。

 研究を学会で発表した際に、自分はわかっているはずだと思っていたのに全く理解できていなかったことに気づき、情けなく感じたことがありました。そんな時、いつも指導していただいている先生に「どんなにすごい先生でも、全てのことを知っている人なんていません。知らなかったことに気がつくことは情けないことではありません。たくさん勉強する機会を得た、新しいことを学んで成長したということなので喜びましょう。」と言っていただいたことがとても印象に残っています。
 できないことばかりに目を向け嘆くのではなく、何が足りないのか、どうすれば良くなるのかを考えるようになりました。

Q.大学卒業後や将来の夢、目標は何ですか?

 口が健康であることは当たり前のことのように感じるかもしれません。しかし、虫歯や歯周病になって歯が痛くなったり、歯並びが悪かったり、歯は健康でも口内炎が一つできただけで、食べること・話すことがつらくなります。歯科医師はただ口の悪い所を治すだけではなく、患者さんが食べたいものを何でもおいしく食べられる幸せ、好きなだけおしゃべりできる喜びに関わることができる素敵な仕事だと思っています。
 今の時点では高齢者歯科に興味があり、老化や病気でやわらかい食べ物しか食べられなかったり、チューブで栄養を摂っている患者さんが、なるべく以前のように食事や会話ができるような食支援やリハビリもできる歯科医師になりたいと考えています。
 また、現在行っている研究をさらに進めることで、口腔機能の維持が認知症の予防や改善につながる可能性を少しでも明らかにしたいと思っています。

Q.鹿児島大学への入学を希望している高校生に向けてのメッセージや本学のPRをお願いします。

 毎日勉強や部活をする中で、何度やってもできなくて焦ったり、他の人と比べて不安になったり悲しくなったりすることがあるかもしれません。でもたとえいっぱい失敗してもそれはそれで成長の糧になっているので大丈夫です。一歩ずつ進んでいってください。