トップページ学生インタビュー今井 健晟

  • 教育学部 
  • 今井 健晟 さん (甲府東高等学校)
  • パイロットとして地域の生活基盤を支える。私に今できること、残せることをしていきたい。 

Q.鹿児島大学の魅力は?

 本学は、「大学の取り組みランキング」の総合ランキングで全国1位を獲得しましたが、特に私は、学習環境と地域活性化の側面で鹿児島大学の魅力を感じています。学習環境は、多様な学部が集まる広大なキャンパス内にたくさんのラーニングスペースがあり、キャンパスにいるだけで学習意欲が湧き出てきます。綺麗な建物で、友達と一緒に勉強をしているという、想像していた明るいキャンパスライフを味わえている自分に満足してしまうほどです。
 また、鹿児島大学は、地域と密な関係性を築いています。かごしま課題解決型インターシップやSKYCAMPなど、地域と連携したインターンシップやイベントが数多くあります。これらに挑戦しようとする進取の精神があれば、自己の可能性を最大限に引き上げてくれるのが、本学の魅力であると考えます。


Q.大学生活で一番打ち込んでいることは?

 私は、少林寺拳法部に所属しています。入部した頃は、数名しかおらず、活動しているかどうかも分からないような部活でした。2年生になって、主将という立場を任され、なんとか立て直そうとしましたが、コロナ禍で大会やイベントに参加できない状況が続きました。しかしその後、先輩も後輩も全国大会や九州大会で優秀な成績を収め、華々しい実績を作ることができました。現在は、1年生が10名以上入部してくれたおかげで、部が活気に満ちています。4年生になった現在でも部活に行き、主に1年生の指導にあたっています。後輩が上達する姿が本当に嬉しく、今年の九州大会では、総合成績4位という新たな輝かしい成績に、私は感動しました。この先も少林寺拳法部が廃れることなく続いていくことを願い、私に今できること、残せることをしていきたいと思います。

Q.大学生活において、コロナ禍の影響を大きく受けたことは?

 コロナ禍で希薄化した学生間の交流を取り戻したいという想いから、大学三年生の時に、スポーツ政策学生会議に参加しました。約半年間、スポーツ×コミュニケーションの研究をし、全国の大学が集まる会議で発表をしました。私たちは、ロゲイニングという、複数人で行うウォークラリーのようなスポーツに着目し、学内の土地・防災施設等を学びながら運動をする授業を考案しました。はじめは実現性や再現性の観点から解決案が浮かばず、大変苦労しましたが、教育学部という強みを生かし、大学の授業をシラバスから作り上げました。もしかしたら来年、皆さんの授業で受けることができるかもしれません。

Q.これまでの大学生活を通じて、自身の成長を感じたことや印象的な出来事があれば教えてください。

 SKYCAMPに参加したことです。SKYCAMPとは、「地域密着型パイロット人財創出プログラム」として実施する超・実践型の"インターンシップ"です。小さい頃からずっと夢に見ていた飛行機を自分で操縦するということが実現し、挑戦することを恐れない心や自信が持てるようになりました。それ以降は、自分の可能性を信じ、まずはやってみようというマインドに変わりました。また、このプログラム中は仲間の存在がとても大きかったです。シミュレーター訓練やフライト訓練で各自学んだことを共有したり、意見交換をしたりして、全員で乗り越えてきました。約2週間を通じて、新たなことに挑戦・吸収する成長の機会となり、協働力を養うことができました。

Q.大学卒業後や将来の夢、目標は何ですか?

 私は、SKYCAMPの次のステップとして、崇城大学で訓練をした後、日本エアコミューターのパイロットとして乗務することが予定されています。将来は、人・モノ・文化の往来を充実させ、交通インフラの第一線として社会を支えていきたいです。特に、魅力的な文化や景観を誇る島々を有する鹿児島県を中心とした地域の発展に貢献したいと考えています。多くの有人島をもつ鹿児島県において、それぞれの地域の生活基盤を支え、不自由なく機能させるためには、飛行機の存在は欠かせません。SKYCAMPを通して地域の翼の必要性を学んだことにより、地域を維持・充実させていくための人と人との繫がりや支え合いの素晴らしさに気付き、私自身も地域振興に携わりたいと強く思うようになりました。これからの訓練は決して楽な道ではないですが、仲間と協力して乗り越えていきたいです。

Q.鹿児島大学への入学を希望している高校生に向けてのメッセージや本学のPRをお願いします。

 実際に4年間過ごしてみて、鹿児島大学を選んで本当に良かったと感じています。広大で学習環境に優れたキャンパス、お互いに高め合える仲間との出会い、豊かな自然に囲まれつつも好立地、挙げればきりがありません。また、教育学部としては、附属の幼稚園、小学校、中学校があり、専門的な知識・技能が身につくという点も魅力的であると感じています。1年生から4年生まで、段階的な教育実習が設定されており、実践的な力が身につくようなカリキュラムが組まれています。
 本学への入学を希望する皆さんに最も伝えたいことは、自分の軸をしっかりもって学生生活を送ってほしいということです。大学に入学すればいい会社に就職できるわけではありません。自分は将来どんな働き方をしているのか、どんな人間になりたいのかなど、具体的な見通しを立てることが大切です。そのため、勉強を怠ったり、バイトに明け暮れたりするのではなく、常に向上心をもって学び続けようとする姿勢でいることが大切です。鹿児島大学は、そんな学生の思いを真摯に受け止め、全力で支援してくれます。自分には無理だと諦める前に、まずは挑戦してみてください。その先にはきっと、素晴らしい結果が待っているはずです。