トップページ学生インタビュー市川 港大

  • 農林水産学研究科 
  • 市川 港大 さん (愛知県立天白高校)
  • 成功例の少ないニホンウナギの人工授精に成功。大学や学部は"自分の好きなことができる"場所を選ぶのが大切。

Q.鹿児島大学の魅力は?

 水産学を学ぶ上で、幅広い経験が積めることです。鹿児島県は南北600kmの広大なフィールドと黒潮が運ぶ豊かな生物相があり、水産研究を行う上で最高の環境を有しています。また、学部には練習船があり、海上実習などの他ではできないことが経験できます。さらに国内屈指の水産県であり、漁業者の方や養殖場などの地域と連携した研究を行える点も魅力だと感じています。


Q.大学生活で一番打ち込んでいることは?

 研究です。専門は「水産増殖学」で、ニホンウナギの性成熟や種苗生産を研究しています。生物を扱う以上予測不可能なことが多く、決して簡単な研究ではありません。その分、成果が出たときには大きなやりがいを感じています。

Q.大学生活において、コロナ禍の影響を大きく受けたことは?

 卒論発表会や学会発表がオンライン開催となってしまい、直接的な意見の交換ができなかったことは残念でした。就職活動で面接がオンラインになり、短時間で多数の会社を受けることができたのは良かった点だと思います。

Q.これまでの大学生活を通じて、自身の成長を感じたことや印象的な出来事があれば教えてください。

 研究過程で、国内でも成功例の少ないニホンウナギの人工授精に成功したことです。これは学部としても未達成な目標であったため、常に暗中模索な状態で研究を続けてきました。何度も失敗し、そのたびに「何がダメなのか、次はどうするのか」を考える毎日でした。無事に成功した際には、ほっとした気持ちと自分の成長を感じました。

Q.大学卒業後や将来の夢、目標は何ですか?

 大学での経験や研究を活かし、水産養殖に関わっていきたいです。来春より水産食品メーカーに就職するので、国内養殖業の増進や新魚種養殖法の確立など、これからの食生活を水産養殖から支えられる仕事がしたいです。

Q.鹿児島大学への入学を希望している高校生に向けてのメッセージや本学のPRをお願いします。

 大学や学部は"自分の好きなことができる"場所を選ぶのが大切だと思います。自分も高校時代の「水産学部なんか行って将来何になるの?」という周囲の微妙な反応を押しのけてここにいます。自分の興味が見つかっている人も、そうでない人も、鹿児島大学は充実した日々を送れる場だと思います。皆さんの受験、応援しています。