トップページ学生インタビュー角 祥平

  • 人文社会科学研究科 経済社会システム専攻
  • 角 祥平 さん (鹿児島県立武岡台高等学校)
  • 先生方とともに議論することで知識がさらに深まり、多様な視点から考察することで物事の真理を自分で見出すことのおもしろさを実感。

Q.鹿児島大学の魅力は?

 私が所属する林田研究室では、財政学(租税)政策について研究しています。これまでの歴史を振り返り、どのような財政政策が行われてきたか、そしてどのような効果があったのかなどを研究し、今後の日本における公平・中立・簡素な望ましい税制を考察しています。私の研究は税理士試験の科目免除も兼ねていますが、租税制度に関して経済学的アプローチを使って検証していくため、とてもおもしろいです。
 大学院の授業については、学生数が少ないため、ほとんどの授業が先生とマンツーマンで行われています。どの先生方も私の興味関心やレベルに合わせた授業をしていただけることに加え、時間割等も柔軟に対応していただけるため、研究に集中できる環境が整っています。また、マンツーマンだからこそ、先生方の高い見識を身近に感じることができるため、多くの学びを得ることができます。


Q.大学生活で一番打ち込んでいることは?

 多様な価値観に触れ、思考を深めることを意識しています。様々な書籍や論文を閲読することはもちろんですが、人との出会いも大切にしています。大学院には様々な年齢層の学生が共に学び合う環境があります。また、人文社会科学専攻科は外国人も多く在籍しているため、多様な価値観に触れることができます。このような刺激が多い環境に身を置きながら学問を深く追求して自論を再構築していくことや、これまでの人生を振り返るとともに、今後のキャリアを思考することは今しかできない有意義なことだと感じています。

Q.大学生活において、コロナ禍の影響を大きく受けたことは?

 大学院の授業は少人数なので、特に影響は受けていません。

Q.これまでの大学生活を通じて、自身の成長を感じたことや印象的な出来事があれば教えてください。

 学問に取り組む姿勢を通して成長を感じることができました。入学当初は授業に対して「受け身」だったのですが、大学院の授業は基本的に学生の課題意識について先生方とディスカッションする形式なので、自発的な学習が欠かせません。知識を得ることはもちろんのこと、そこから疑問を持ち常に探究する姿勢が大切になります。最初はなかなか慣れませんでしたが、先生方とともに議論することで知識がさらに深まり、多様な視点から考察することで物事の真理を自分で見出すことのおもしろさを実感することができました。

Q.大学卒業後や将来の夢、目標は何ですか?

 私は県立高校の教員(商業科)ですが、2年間の休業を取得して大学院に入学しました。この2年間を通して自身のスキルアップをはかり、学校現場で高校生に還元したいと思っています。また、高大・産学連携などの際には、私が様々な橋渡しをすることを通して、今後の鹿児島県の商業教育の発展に貢献したいと考えています。

Q.鹿児島大学への入学を希望している高校生に向けてのメッセージや本学のPRをお願いします。

 大学院のイメージを持つことは難しいかもしれませんが、私は入学して本当によかったと思っています。大学院は卒業要件の単位数が少ないため、好きな分野の研究にとことん打ち込めることに加え、自分と向き合う時間も十分確保できるため、今後の人生やキャリアを考える上でも最適だと思います。また、学生が少なく先生方が丁寧に指導していただけるので、とてもいい環境だと思います。学部生はもちろんのこと、リカレント教育の必要性が増している昨今において、社会人にもぜひおすすめしたいです。