トップページ学生インタビュー髙橋 怜央

  • 水産学部 
  • 髙橋 怜央 さん (春日高校)
  • 弓道を通して己の精神を鍛える。困難な時こそ成長した自分を想像して力強く乗り越えて欲しい。

Q.鹿児島大学の魅力は?

 鹿児島大学の魅力は近くに世界でも珍しい深海を持つ内湾である錦江湾があり、水産学を学ぶ上で非常に貴重なフィールドを有していることです。また、鹿児島県はブリ・カンパチ・ウナギの養殖では全国一位の生産量を誇り、世界や日本全国の水産業だけでなく、地元の水産業とも深く関わった学習や研究が行えることも魅力の一つです。加えて、多くの部活やサークルがあり、文武両道に励みやすい点も大きな魅力です。


Q.大学生活で一番打ち込んでいることは?

 私が大学生活で一番打ち込んでいることは、弓道部の活動です。鹿児島大学弓道部は今年度、男子団体は西日本大会優勝、九州大会優勝、王座決定戦出場と、たくさんの好成績を残しています。弓道部では大会メンバーが高い意識と切磋琢磨し合う精神を持ち、日々の練習の末、このような結果に至りました。私自身、楽しい練習ばかりではありませんでしたが、昨年度は西日本代表選手となり東西対抗戦に出場するなど、弓道を通して己の精神を鍛え、とても貴重な経験を多くさせて頂き、非常に人として成長できた実感があります。私は弓道をする上で自己分析を大事にしてきましたが、社会に出ても自分自身に目を向けることは重要だと考えているのでこの経験をしっかりと今後も活かしていきたいと思います。

Q.大学生活において、コロナ禍の影響を大きく受けたことは?

 一年次には授業がリモートになり、なかなか学校に行けない日々が続きましたが、部活動にも影響があり、弓道の大会がリモートになったり、大学弓道の魅力である応援や的中時の掛け声が制限されたり、練習そのものもが制限されるなど大きな影響を受けました。そんな中でも商業施設に遊びに行けなかった分、友達とよく釣りに行くようになり、海の魅力をより感じるきっかけを得たり、弓道においても限られた練習量の中で練習内容を工夫したりと制限のかかった中でも楽しみを見つけ、充実した毎日を送ることができました。

Q.これまでの大学生活を通じて、自身の成長を感じたことや印象的な出来事があれば教えてください。

 鹿児島大学水産学部は、水産学部ならではと言える練習船を2艘保持しており、私は一週間の乗船実習で漁業の現場を実際に見て学びました。資源調査や当直体験など、普段の授業で学んでいることを実際に体験することで、自身の理解が深まるとても貴重な経験となりました。
 また、部活動においては弓道の大会の中で、一年生の時には緊張で頭が真っ白になり、自分がどのように動いているのかもわからない状態だったのが、練習や本番の経験を積み重ねたことによって、勝敗がかかる場面でもこれまでの努力と自分を信じていつも通りの射をすることができた時には自分の大きな成長を感じました。

Q.大学卒業後や将来の夢、目標は何ですか?

 現在、養殖業における生産量は年々上昇しており、養殖は今後の水産業においても重要な役割を担う存在です。しかしながら、餌や設備のコストや赤潮、寄生虫などの多くの問題を抱えています。私は大学の研究を通してそれらの問題と真摯に向き合い、大学卒業後は日本の水産業、特に養殖業の発展に貢献できるような人材になりたいと考えています。

Q.鹿児島大学への入学を希望している高校生に向けてのメッセージや本学のPRをお願いします。

 私は鹿児島大学に来て水産学について知識を増やし、その理解を深めることができました。また、部活動を通して人として成長できるような体験をたくさんさせていただきました。本学は水産学を学ぶ上でとても適したフィールドと、私の場合は部活動でしたが、自分のやりたいことを両立できる素晴らしい環境が整っています。これから鹿児島大学を目指される皆さんが鹿児島に来て、なりたい自分を見つけ、大学生活を存分に満喫し、大きく成長するきっかけになることを心より願っています。つらいことが多いかもしれませんが、困難から逃げず、乗り越えることで人は成長できると私は確信しています。ぜひ皆さんも困難な時こそ成長した自分を想像して力強く乗り越えて欲しいと思います。