- 人文社会科学研究科
- 住吉 太郎 さん (広島県立福山葦陽高校)
夢は文化財専門職。地域のために何ができるか日々問い続けながら業務に当たりたい。
Q.鹿児島大学の魅力は?
交通の便がいいこと、騎射場が近くにあること、研究について相談できる教授の方が多いことが魅力と思います。特に研究については、指導教官以外にも各学問に造詣が深い先生が数多く在籍しており、鹿児島大学の魅力だと思います。 |
Q.大学生活で一番打ち込んでいることは?
色々なことに取り組んでいますが、今は特に研究に打ち込んでいます。 私は歴史学の中でも考古学を専攻しており、特に「近代考古学」について研究しています。 最近は、戦前・戦中にかけて航空基地・飛行場に構築された有・無蓋掩体や水上機の滑走台について研究しており、学術雑誌への投稿や修士論文の完成を目標に、考古学の学部生たちと共に日々切磋琢磨して頑張っています。 |
Q.これまでの大学生活を通じて、自身の成長を感じたことや印象的な出来事があれば教えてください。
自分の大学生活を一言で表すとハードワークに尽きると思われます。 私は学部時代、考古学研究室に所属するかたわらラグビー部での活動も行っていました。2年生の時に考古学研究室に所属してからは毎日が考古学とラグビー漬けで精神的・体力的にもきつかったですが、どちらとも好きだからこそ辞めずに続けることができました。この経験がなければ自分の成長はなかったと思います。 印象的な出来事はラグビーの試合で2回POM(MVPのようなもの)に選ばれた事です。あまりラグビーではうだつが上がらない日々でしたがラグビーをやり続けてよかったと思えた瞬間でした。 |
Q.大学卒業後や将来の夢、目標は何ですか?
私は大学院卒業後、文化財専門職公務員になることが夢です。 もし文化財専門職になれば、その地域や県の文化財の保存活用だけでなく、その地域のために何ができるのか日々問い続けながら業務に当たりたいと考えています。 |
Q.鹿児島大学への入学を希望している高校生に向けてのメッセージや本学のPRをお願いします。
鹿児島は考古学や歴史学を考えるうえでも、非常に重要なフィールドです。 例えば、古代では成川式土器を長く使用する特徴的な社会が形成されました。中世には島津氏が鹿児島に降り立ち、近世には加賀100万石に次ぐ、77万石(実は37万石)の大大名となり、琉球交易の独占や幕末にはアジアにおける初の近代的工場群である集成館を構築しました。また近代では、鹿屋・国分・出水・喜界島・指宿・古仁屋・万世・知覧・徳之島の各基地から特攻隊が出撃し、さらに米軍の本土上陸に備えて志布志湾一帯を中心に数多くの陣地が構築されました。 このように多くの歴史的フィールドを持つ、鹿児島の中で唯一の国立総合大学である鹿児島大学で4年間学ぶことは非常に意義深い事といえます。 辛いことも多いでしょうが鹿大に合格した後の自分を想像しながら頑張ってください。皆さんのご入学を心よりお待ちしています。 |