岩石や鉱物の組成や組織から地球の歴史を読み解く

地球は、約46億年前に太陽系の惑星として誕生し、主に岩石から構成されており、地球内部の活動によって、誕生当時から現在まで表面の姿を変化させてきました. しかし、岩石やそれらを構成する鉱物には地球で過去に起きた出来事などは記録が残っており、岩石・鉱物のミクロスクールで研究によって地球の形成過程や様々な自然現象を理解します.
私たちの研究室では、研究対処地域の野外調査を行い、現場から採取した岩石試料の特徴、観察したい岩石を切り出し、スライドガラスに張り、0.03mmの厚さまで薄く仕上げ、光学顕微鏡、電子顕微鏡や関連の分析機器で鉱物の種類・同定・化学組成を明らかにし、それらに記録されている地質学的な情報を解読するような研究を行っています. また、岩石に含まれている主な鉱物の組み合わせ、成長過程、内部構造および年代測定などで地球スケールのイベント(火成活動、海洋プレートの沈み込み、大陸ー大陸衝突など)を理解します.
鉱物の化学組成から地球科学のプロセスを読み取る

鉱物は岩石を構成する基本の物質で、何から出来たか(起源)、どうやってできたか(形成過程)及びどこで出来たか(地球表面、深部、海、陸など)は考えたことありませんか?美しい宝石、資源、建設工事、電化製品・自動車の材料の応用性、強度および有効活用と、自然災害などを理解するには、地球科学を基礎から学ののは我々にとっては欠かせないことです. そのために、岩石や鉱物の出来方、それぞれの岩石の由来(起源)および化学的特徴を把握・分析・解析し、日常生活に応用出来ます. 鉱物には形成されたときの環境や起源の情報は化学的及び物理的に記録されています. 最先端の分析手法から鉱物の成長過程、化学的な変化が読み取れます. 隣の写真は鉱物の元素マッピング情報を示しており、これらのような分析をすることで、地球に過去に起きた自然現象を理解します. 又、得たノーハウを現在地球で起きているプロセスや未来に起こりうることにつなげることで、社会に役立します.